2025年に入って噂されていたMinisforumのNASユニット(?)「Minisforum N5 PRO」が、4月に開催された「Japan IT Week」で出品され公式サイトでも発表されました。
MinisForum N5 Pro AI NAS / N5 AI NAS | Minisforum
2025年6月には発売開始予定らしいです。
※発売延期だそうです・・・
6月に発売予定だった「N5 PRO」ですが…商品ページの詳細が社長に「もう少し頑張って!」と却下されちゃいました🥹。
サイト担当者が一生懸命にページコンテンツを最適化しています。この子は7月までみんなと会えるかもしれませんが、楽しみにしていてくださいね!👀 https://t.co/yL7pFgLhzm
— Minisforum Japan【公式】 (@Minisforum_JP) June 26, 2025
これ、すごいですね・・・お値段もすごそうですが(価格/発売日は未発表)メッチャほしいです。
今までSynologyとQNAPの独壇場(一部ASUSTORも参入?)のDIY NAS市場ですが、昨年あたりから多くのDIY NASが登場しています。
NAS界隈ではUGREEN NASyncのクラウドファンディング大成功の余韻が冷めやらむ昨今ですが、面白くなってきました。
先行予約販売開始!最速で7月30日発送か?
MinisForum公式サイトで先行予約販売の受付が開始されました。
「N5 Pro AI NAS」のベアボーンモデル(MinisCloudOS用64GB SSD付属)で定価203,990円、これから20%OFFクーポンが適用されるようです。
また、驚くべきことに本記事でも記載している廉価版「N5(CPU:Ryzen7 255)」も同時に先行予約販売の受付が行われています!
こちらはベアボーンモデルで118,990、これに20%OFFクーポンコードが適用されます。
MinisForum N5 Pro AI NAS / N5 AI NAS | Minisforum
Amazonでも販売開始!
凄いスペック!MINISFORUM AI NAS N5 PRO
欧州のイベントではすでにプロトタイプが発表されていたMinisforum N5 PROですが、2025年4月の「Japan IT Week 2025」で正式版としてお目見え、同時に公式サイトでも先行予約が始まりました。
海外でも話題になっていたモデルであり、すでにYouTubeでは多くの動画がアップロードされています。
「Japan IT Week 2025」での様子も大手メディアがファーストインプレッション記事を公開しています。
NASの域を超えたMINISFORUMのRyzen搭載「N5 PRO」が強すぎて頭がどうにかなりそう | PC Watch
MINISFORUM、同社初のNAS「N5 PRO」のスペックがもはやNASじゃない! CPUはRyzen、PCIeスロットにGPUも搭載可能 | PC Watch
概ね、「こんな高性能なNASどうすんねん!?」という内容になっています(笑)
Minisforum N5 PROの製品仕様
Minisforum N5 PROの製品仕様を見てみましょう。
CPU | AMD Ryzen AI 9 HX PRO 370 12Core/24Threads |
---|---|
メモリー | DDR5 SODIMM×2 ※ECC対応/最大96GBまで |
ストレージ | 5×3.5/2.5インチSATA HDD/SSD(ホットスワップ対応) 1×M.2 2230/2280 NVMe SSD(PCIe4.0×1) 1×U.2/M.2 2280/22110 NVMe SSD(PCIe4.0×1) 1×U.2/M.2 2280/22110 NVMe SSD(PCIe4.0×2) |
PCIe拡張 | 1×PCIe×16(PCIe4.0×4) 1×OCuLink4i(PCIe4.0×4) |
ネットワーク | 1×10GbE(RJ45) 1×5GbE(RJ45) |
インターフェース | 3×USB3.2Gen2 Type-A(10Gbps)/前面1:背面2) USB3.2Gen2 Type-A(10Gbps)×1(内部) 1×USB2.0(背面) 2×USB4 Type-C(40Gbps)/前面 |
1×3.5mmオーディオジャック 1×HDMI |
|
電源 | DC-In 19V/12.63A |
発売予定日 | 不明 ※2025年6月という噂も・・・ |
参考価格 | 不明 |
OS | MinisCloudOS(ミニクラウドOS) ※提供形態など詳細は不明 ※サードパーティOSも動作可能 ⇒TrueNAS/Proxmox/Linux/Windowsなど |
結構インパクトのあるハードウェア仕様になっています。
ワークステーション並みのCPU
CPUには「AMD Ryzen AI 9 HX PRO 370」が搭載されています。
「この値段でこの性能!」ということで話題になっているUGREEN NASync DXP6800 Proに搭載されている「Intel i5-1235U」と比較しても以下のような圧倒的高性能CPUです。
AMD Ryzen AI 9 HX PRO 370 vs INTEL Core I5-1235U | CPU-Monkey
AI特化のNPUも内蔵していることから、写真・動画などの管理アプリ次第ではパフォーマンスと精度の向上が期待できます。
※あとはお値段次第ですね・・・
また、Minisforumがワークステーションとして販売したMinisforum MS-01の上位モデルに搭載されているIntel Core i9-13900Hと比較しても遜色ないレベルのCPUです。
NASベースの性能を超越し、もはやワークステーション並みのCPUと言えます。
ECC対応最大96GBのメモリー
メモリーはDDR5-SODIMM(5600MHz)が2スロットあり、最大で96GB(48GB×2)のメモリーが搭載可能です。
メモリーはNAS用途らしく「ECC対応」です。
ECC対応という点も本格的な(企業向け?)NAS向けハードウェアを意識している、と言えるでしょう。
また、超高速CPUや大容量メモリー(ECC対応)によって、TrueNASなどのZFSベースのファイルシステムを使い倒せるハードウェア構成になっているようです。
最大144TBのストレージ
5台のストレージベイ(3.5/2.5-HDD/SSD)
フロントパネルから簡単アクセス可能なフロントベイが5つあります。
通常は3.5インチHDDを入れてRAID5/RAID6を組む、という使い方でしょうか。
ホットスワップ対応です。
U.2も使えるNVMeインターフェース
マザーボード上に3つのM.2 NVMeインターフェースがあります。
1つにOSを入れ、残りの2つをBCache(SSDキャッシュ)として使う、という使い方ができます。
また、M.2のうち2つはMinisforum MS-01/A1などでも採用されていたU.2での利用も可能なインターフェースです。
この点もエンタープライズ向けを意識しているようです。
10GbE(RJ45)対応超高速ネットワーク
10GbEと5GbEが各1個あります。
どちらもRJ45コネクターであり、Minisforum M1のようなSFP+ではありません。
PCIe拡張インターフェース
マザーボード上にPCIe×16のインターフェースが1基あります。
形状は×16ですが帯域幅は×4(PCIe4.0)となります。
理屈上はグラフィックボードも刺せますが筐体の長さ・高さからちょっと厳しいでしょうか・・・
10GbEカードを刺してデュアル10GbEにする、とかそんな使い方になるかと思いますが。
OCuLinkもある!
PCIe4.0×4のOCuLinkインターフェースもあります(背面パネル)。
グラフィックボードを使いたい場合にはこちらを使って外部グラフィックボードを構築する感じになるかな?と思います。
Minisforumは「外付けGPUドッキングステーション」を販売しています。
このドッキングステーションと外部電源(ATX/SFX)および使いたいグラフィックカードがあれば、OCuLinkを使っての外部GPU環境が構築できます。
外部インターフェース
前面インターフェース
Minisforum N5 PROの前面には以下のインターフェースがあります。
前面インターフェース
- USB3.2 Gen2 Type-A(10Gbps) × 1
- USB4 Type-C(40Gbps) × 1
なお、インターフェースではありませんが、前面パネルのストレージスロットにはロック機能はありません。
背面インターフェース
Minisforum N5 PROの背面には以下のインターフェースがあります。
背面インターフェース
- USB3.2 Gen2 Type-A(10Gbps) × 2
- USB2.0 Type-A × 1
- RJ45(10GbE) × 1
- RJ45(5GbE) × 1
- HDMI × 1
- OCuLink × 1
本当に提供されるの?MinisCloudOS(ミニクラウドOS)
Minisforumはソフトウェアの開発を行っていませんでしたが、Minisforum N5 PROには「MinisCloudOS(ミニクラウドOS)」というOSが提供されるようです。
※自社開発かどうかは不明
このMinisCloudOSは海外のフォーラムでは「発売後に提供予定」「ダウンロードで提供、または64GB SSDでオプション販売」などの噂がありましたが、今回日本公式サイトにも紹介されています。
NVMe SSDで標準提供されるのかダウンロード提供されるのか?現時点では不明です。
MinisCloudOSの特徴
MinisCloudOSの詳細はわかりませんが、公式サイトでは以下の特徴を謳っています。
- ZFSスナップショット
- LZ4圧縮
- ローカル権限
- プライバシー階層化
- プライベートメディア
- AIフォトアルバム
- Dockerアプリ
ZFSベースのファイルシステムを採用しているようで、これほどのハードウェアスペックであればZFSの高機能を十分使いこなせるだろうと思います。
どんなアプリが搭載されているか現時点ではわかりませんが、Dockerが使えることでアプリについてはあまり問題にはならないのかな?
それよりもディスク構成の変更時操作とかリカバリ操作とか、その点の使い勝手が気になるところです。
また、AIフォトアルバム機能が提供されるのであればその精度も気になるところ、Synology並みのアプリを期待してしまいます。
MinisCloudOS(ミニクラウドOS)紹介動画
YOuTubeのMinisForum OfficialチャンネルでMinisCloudOS(ミニクラウドOS)の紹介動画が公開されました。
Windows/TrueNAS/Proxmoxも使える
もともとMinisforum N5 PROは発表時には「OSは自由にインストール」という製品コンセプトでした。
作りはただのx86/64パソコンなのでWindowsでもLinuxでも動くわけです。
今回新たに提供されるMinisCloudOSを使わなくてもTrueNAS ScaleやOpenMediaVaultを使って高性能NASの構築が可能です。
また、Proxmoxを使って仮想サーバー化することも可能です。
※マシンスペックを見ると仮想サーバー化が一番似合っていそうです・・・
そして、どのOSを使っても製品サポート(ハードウェアサポート)は提供されるとアナウンスされています。
Proxmoxで高性能仮想サーバー化
私的には・・・Proxmoxで仮想サーバー化ですかねぇ・・・
12コア/24スレッドのCPUと最大96GBものメモリが搭載(ECCなので高価なのですが・・・)されることから、自宅サーバーをこれ一台に収めることができそうです。
私の場合、仮想マシン(VM)としてOpenMediaVault(またはTrueNAS Scale)を構築し、3.5インチHDDをパススルーしてNAS構築、そのうえでNextCloud(VM)とPhotoPrismでクラウドストレージが構築できます。
さらにPCIeに10GbE LANカード(RJ45)を刺してデュアル10GbE化してOpenWrtでN5 PROをルーター化しプロバイダー接続します。
あとはLCXでWireGuardやtailscaleで外出先からのリモートVPNや実家との拠点間VPN環境が構築できます。
そしてWindows11(VM)も入れておけばメインPCが壊れた場合のバックアップにもなるかな(HDMIがパススルーできるとうれしい!)。
ん~、欲しいですねこれ。
Windowsで画像エンコーディング
もちろんWindowsもインストールできるようです。
OCuLinkによる外部GPUを使えばゲームや画像エンコードも十分こなせるでしょう。
Windows11のHyper-Vを使えば仮想マシンも作れます。
自宅のパソコンをすべてN5 PROにまとめるとか、YouTubeへアップロードする動画編集のエンコードをN5 PRoでやるとか、これほどの高性能仕様であればいろいろできそうです。
すごすぎるハードウェア!UGREEN NASyncと比較してみる
UGREEN NASyncがクラウドファンディングで大人気の理由として「この性能でこの価格!」という点があります。
特にクラウドファンディングでの40%割引~を加味するとその性能に対して圧倒的な安さとなります。
Minisforum N5 PROも性能的には負けていないどころか、むしろUGREEN NASyncの最上位モデル「UGREEN NASync DXP6800 Pro」を上回るほどです。
※あとはN5 PROのお値段次第ですね
両者のハードウェア仕様を比較してみましょう。
Minisforum N5 PRO |
UGREEN NASync DXP6800 Pro |
|
---|---|---|
CPU | AMD Ryzen AI 9 HX PRO 370 12Core/24Threads |
Intel i5-1235U 10Core/12Threads |
メモリー | DDR5 SODIMM×2 ※ECC対応/最大96GBまで |
DDR5 SODIMM×2 ※1×8GB標準搭載 ※ECC非対応/ODECC対応 ※最大64GB |
ストレージ | 5×3.5/2.5インチSATA HDD/SSD ※ホットスワップ対応 |
6×3.5/2.5インチSATA HDD/SSD ※ホットスワップ対応 |
1×M.2 2230/2280 NVMe SSD(PCIe4.0×1) 1×U.2/M.2 2280/22110 NVMe SSD(PCIe4.0×1) 1×U.2/M.2 2280/22110 NVMe SSD(PCIe4.0×2) |
2×M.2 NVMe 1 × SSD(128GB/システム領域) |
|
PCIe拡張 | 1×PCIe×16(PCIe4.0×4) 1×OCuLink4i(PCIe4.0×4) |
1×PCIe×4 |
ネットワーク | 1×10GbE(RJ45) 1×5GbE(RJ45) |
2×10GbE(RJ45) |
インターフェース | 3×USB3.2Gen2 Type-A(10Gbps) 1×USB3.2Gen2 Type-A(10Gbps) 1×USB2.0 2×USB4 Type-C(40Gbps) |
2×USB3.2Gen2 Type-A(10Gbps) 2×USB2.0 2×Thunderbolt4(40Gbps) 1×SD4.0 |
1×3.5mmオーディオジャック 1×HDMI |
1 × HDMI | |
電源 | DC-In 19V/12.63A | |
OS | MinisCloudOS(詳細不明) | UGOS(128GB SSD提供) |
Windows/TrueNAS/Proxmoxなども利用可能 | ||
参考価格(税込み) | 不明 | 169,880円 |
性能(高速性)
どちらの製品もデスクトップ並みのCPUを搭載しており十二分な性能ですが、比較するとさらにMinisforum N5 PROの方が高性能であるとわかります。
搭載されるCPUを比較すると以下のようになり、Minisforum N5 PROの方がかなり高速性に優れていると思われます。
さらにRyzen AIにはNPUが内蔵されており、NASとして使用した場合の写真・動画などの仕分け作業の高速性や精度の高さが期待できます。
拡張性(内部/外部インターフェース)の比較
Minisforum N5 Pro |
UGREEN NASync DXP6800 Pro |
|
---|---|---|
内部インターフェース |
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|
外部インターフェース |
|
|
Minisforum N5 PROもUGREEN NASync DXP6800 Proも拡張インターフェースを1スロット持っています。
前者(N5 PRO)はPCIe×16(帯域幅×4)であり、DXP6800 ProはPCIe×4(帯域幅×4)です。
ただし筐体のサイズからここにグラフィックカードを装着するのは厳しいと思われ、これに対応できるのはMinisforum N5 PROのOCuLinkインターフェースです。
PCIe×4帯域を外付けできるので「外部グラフィックカード」などの構築も可能です。
ネットワークインターフェース比較
Minisforum N5 Pro |
UGREEN NASync DXP6800 Pro |
|
---|---|---|
ネットワーク |
|
|
どちらも10GbE(RJ45)インターフェースを装備、UGREEN NASync DXP6800 Proはデュアル10GbEとなっています。
自宅内ネットワークが10GbE対応であれば、巨大な画像・動画ファイルなどをNAS上に置いての直接編集作業も可能ですね。
そして、Minisforum N5 PROであればOCuLinkでグラフィックカードを装着できることで、そのままNAS上でエンコード処理もできてしまいます。
ソフトウェア(OS/アプリ)比較
Minisforum N5 Pro |
UGREEN NASync DXP6800 Pro |
|
---|---|---|
独自OS | MiniCloudOS(ミニクラウドOS) ※詳細不明
|
UGOS PRO
|
サードパーティ OS |
Windows/Linuxなどが動作 ※TrueNAS/OMV/UnRAIDなど ※Proxmox |
UGREEN NASyncには「UGOS」という独自OSが提供されます。
Minisforum N5 PROでは海外フォーラムで噂レベルだった独自OS「MinisCloudOS(ミニクラウドOS)」が提供されるようです。
UGREEN NASync「UGOS」
UGREEN NASyncには「UGOS」が提供されます。
すでにYouTubeなどではUGOSの使い勝手も紹介されていますし、実績としては過去に販売されているUGREENのNAS製品にも搭載されています。
概ね好評のようですが、ほとんどの動画がいわゆる案件動画なので現時点での信憑性はあまり高くなく、今後の(正規出荷後)のレビュー待ちといったところです。
Minisforum「MinisCloudOS(ミニクラウドOS)」
一方のMinisforum N5 PROも噂レベルだった「MinisCloudOS(ミニクラウドOS)」という独自OSが提供されるようです。
詳細は一切不明、「ZFSベースのファイルシステム」というくらいですね。
独自OS以外の利用も可能
SynologyやQNAPなどでは独自提供OS以外での利用を認めていませんが、UGREEN NASyncもMinisforum N5 PROも他のOS利用をサポートしています。
なので、独自OSを使わずにTrueNASやOpenMediaVaultでのNAS構築の他、Proxmoxによる仮想サーバー化も可能です。
Minisforum「MinisCloudOS」本当に提供されるの?
海外フォーラムでの噂では「MinisCloudOSは(遅れて)別途ダウンロード提供」だとか「別途オプション販売」などと言われていましたが、そもそもその存在も噂程度でした。
しかし、Minisforum公式サイトでは「ミニクラウドOS」として正式に発表されているので、製品に含まれて提供されるのでしょう(本当かな?)
機能や使い勝手、さらにOSなので安定性などは一切不明のMinisCloudOSなのですが、ZFSベースのファイルシステムということで期待もありながら不安もあるところです。
UGREENのUGOSが「将来的にはZFSに対応するかも」という状態の中で、新しく開発された未知のOSが安定してZFSベースのOSを開発・提供できるのでしょうか・・・
ハードウェア的にはZFSを十分使いこなせるスペックであると同時に、ZFSを使いこなしたいならおとなしくTrueNASをインストールして使うのが良いかな?と思います。
ま、MinisCloudOSにはとっても興味があります。
廉価版「Minisforum N5」も出てくる!?
相当な高機能てんこ盛りのMinisforum N5 PROですが、お値段もそれなりになると思われます。
※現在30%オフの先行予約受付中
円安ですし、15~20万円くらいになるのでしょうか?
CPUを落とした廉価版「Minisforum N5」が出る??
YouTubeでガジェット情報を発信しているNascomparesチェンネルでは、Minisforumの研究所/生産拠点を訪問した時の動画を公開しています。
※2025年3月くらいのようです
その動画の中ですでに発表されている「Minisforum N5 PRO」に加えて「より手軽な価格で提供される”Minisforum N5″」という製品について言及されています。
“N5 PRO”と廉価版”N5″の違いは?
動画内で言及されている「廉価版:Minisforum N5」のポイントは以下の点です。
- N5 PROとまったく同じ基盤/シャーシを使用
- CPUとECCメモリを変更し低価格化
- CPUはRyzen Pro 8645HSまたはRyzen 5 7640HSで検討中
- ネットワークは「デュアル5GbEまたは5GbEと2.5GbEの組み合わせ?
動画撮影時点(2025年3月?)でのプロトタイプは上記のようです。
※別のフォーラムでは「ネットワークはデュアル2.5GbE(RJ45)」という情報もあります。
プロトタイプ時点の情報であり最終的にどうなるのか?はわかりませんし、販売されるのかもわかりません。
自分的にはネットワークが10GbE対応であればN5 PROほどの高性能は求めないので”N5″が欲しいなぁ・・・
Minisforum N5は出るのか?
NASCompareチャンネルでは実際の研究・製造現場でのレポートで実際のプロトタイプを紹介しており、廉価版”N5″も出るのでは?と思います。
以前話題になったワークステーションモデル「MS-01」も後継機として「MS-A1」が出て廉価版のイメージがありましたが、現在はさらに後継機「MS-A2」によりMS-01の高性能をRyzenへ移行したモデルとなっています。
このように、Minisforumは独自の筐体・シャーシを横展開していくイメージがあるので、廉価版の”N5″も出るんだと思っています!
廉価版「N5 AI NAS」も同時発売!
ついにMinisForum N5 PROが公式ショップで先行予約販売の受付を開始されました。
MinisForum N5 PRO AI NAS/N5 AI NAS | Minisforum公式ショップ
驚くことに廉価版「N5 AI NAS」も同時に先行予約販売開始です!
公式ショップ記載のスペック(N5 AI NAS)は以下の通りです。
- CPU:Ryzen7 255
- HDDベイ×5|M.2/U.2 SSDスロット×3|PCIe×16スロット
⇒N5 PROと同じ - 最大96GB DDR5メモリ
⇒N5 PROと異なりECC非対応? - 10GbE+5GbE LAN
⇒N5 PROと同じ - MinisCloudOS(ミニクラウドOS)プリインストール(別途64GB SSD付属)
N5 PROと同じ
つまりCPUを少々スペックダウンしメモリをECC非対応(?)化することでコストを下げ、それ以外の使用はおおむねN5 PROと同等のようです。
そして、お値段は以下の通り。
- ベアボーンキット(メモリなし)+64GB OSストレージ(8/20出荷予定)
⇒ 118,990円(税込み)
※20%OFFクーポン適用可能 - 16GB DDR5 + 64GB OSストレージ(7/30出荷予定)
⇒ 126,990円(税込み)
※20%OFFクーポン適用可能
MinisForum N5 Pro AI NAS / N5 AI NAS | Minisforum
まとめ、Minisforum N5 PROは買いなのか!?
どうなんでしょうね、スペックは問題無しなの超高性能なので、後はお値段次第・・・というところです。
15万~20万くらいになるのかなぁ・・・。
15万円以下であれば欲しいですね(お金ないけど)
なお、現在公式サイトにて30%オフの予約販売受付中です(で、いくらなの?)
メールアドレスを登録しておけば、発売時に30%オフのクーポンを発行してくれるようです。
購入する必要はないので興味があれば登録しておくと良いですね。
MinisforumのRyzen HX370搭載モデル
最近のMinisforumはN5 Proと同じAMD Ryzen AI 9 HX370搭載のミニPCを発表・発売しています。
OCuLink搭載などの仕様も同様でお値段17万円ほどなので、やはりN5 Proは20万円超でしょうか・・・
AOOSTAR WTR Maxも面白い!
発売が待ち遠しいMinisforum N5 Proですが、一足早くAOOSTARからも非常に魅力的なDIY NASキットが発売されています。
AOOSTAR WTR MAX、これもすごい!
Ryzen 7 8845HS搭載、ECCメモリ最大128GB搭載可能、そして3.5/2.5インチHDD/SSDを最大6台とM.2 NVMeを最大5台の合計11ストレージ搭載可能なDIY NASキットです。
すでに欧米では出荷が始まっておりベアボーンモデルで699USD(大体10万円くらい)とかなりコスパの高いモデルになっています。
長らくNASキットといえばSynologyとQNAPの独壇場でしたが、ミニPCからの延長線としてミニPCメーカーもNAS市場に参入、面白くなってきました。