2021年8月のサービス開始以来、ホームルーターにおいて圧倒的人気サービスになったのがNTTドコモが提供する「home5G」サービスです。
home5GはすでにNTTドコモが全国に展開済の高速4G LTE通信サービス「PREMIUM 4G」に対応し、4G通信であっても圧倒的高速通信が全国の広いエリアで利用できることであっという間に人気のホームルーターとなりました。
サービス開始1年で多くの支持を得て、専用ホームルーターの最新機種「HR02」が2023年2月に発売開始されることとなりました。
この記事ではhome5G専用ホームルーター「HR02」をリリース資料からレビューしていきたいと思います。
NTTドコモ「home5G」新ターミナル「HR02」発表
2022年10月6日、NTTドコモはホームルーターサービス「home5G」向けの専用ホームルーターの新型機種となる「HR02」を発表しました。
現行機種「HR01」と同じシャープ製のホームルーターとなり、本体デザインもほぼ「HR01」と同じです。
HR01の不具合等を修正した時期ロット版とも受け取れます。
新ホームルーター「HR02」発売時期
home5G向け新型ホームルーター「HR02」は2023年2月からの発売となります。
本体価格等はアナウンスされていません。
新ホームルーター「HR02」の特徴
発表と同時に公開されているHR02専用ページでは以下の特徴がアピールされています。
最適なアンテナ選択による5G高速通信機能
本体に4つのアンテナを4方向に配置。さらにそのなかから最も好条件なアンテナを選択し、常に最適なアンテナによる通信を行うことで、高速で良好な通信を実現。
本体内蔵の4G/5G通信用アンテナ4本の配置を最適化したことで、今まで(HR01)よりもより安定した4G/5G通信ができる、とアピールしています。
現行機種「HR01」の取扱説明書にはHR01本体内部のアンテナ配置図(下図の赤枠)が記載されています。
現行「HR01」では5G/4G用アンテナは「前面1個・右側面2個・背面1個」の合計4個が設置されています。
新機種「HR02」ではアンテナ数は変わらず(4個のまま)、配置を左側面にも配置して本体360度まんべんなく5G/4G電波をキャッチできるアンテナ配置にした、ということでしょう。
Wi-Fi 6やWi-Fi EasyMeshに対応。宅内で快適な高速通信を実現
Wi-Fi 6の無線通信を搭載。
MU-MIMOやOFDMA機能に対応しているので家族みんなが同時に接続しても安定した通信が可能。
また複数のWi-Fi機器で広いエリアをカバーするWi-Fi EasyMeshに対応。
家中まるごとWi-Fiがつながるエリアに。
さらに2.5Gbpsの有線LANポートを搭載し快適な高速通信を実現。
Wi-Fi機能の強化として「Wi-Fi6搭載」「Easy Mesh搭載」をアピールしています。
また、無線(Wi-Fi)だけでなく有線LANポートも大幅強化です。
現行機種「HR01」では有線LANポートは1GbE対応ポートが1個でしたが、新機種「HR02」では有線LANポートは2ポートとなり、そのうち1ポートは2.5GbE対応となっています。
Wi-Fi6はHR01でも対応済、しかし通信速度4倍にアップ
まず「Wi-Fi6」については現行機種HR01でも対応しているので、Wi-Fi6対応のスマホなどではWi-Fi6高速通信を活用できます。
しかし、新機種HR02では同じWi-Fi6規格対応であっても最大通信速度が1201Mbps(HR01)から4804Mbps(HR02)へ4倍も高速化されています。
Wi-Fiの電波を広げるEasyMeshに対応
1台のWi-Fiルーターでは家の中全体に電波が届かず通信できない・通信が遅い、などの場合にWi-Fi電波を中継して電波を広げてくれる仕組みがメッシュネットワークです。
メッシュネットワークの機能は多くの市販ルーターに搭載されていますが、そのほとんどはメーカー独自規格でのメッシュ機能であるため、同じメーカーのWi-Fiルーターをそろえる必要があります。
Easy Meshは共通規格として発案されたメッシュ機能であり、Wi-Fiルーターのメーカーを問わずEasy Mesh対応ルーターであればルーター同士で電波を中継しあって家中に電波を広げることができます。
国内の市販Wi-FiルーターではバッファローやNECのWi-Fiルーターにおいて積極的にEasy Meshが搭載されており、これらの市販ルーターとHR02を組み合わせることでEasy Mesh機能を使うことができるようになります。
でも現状ではEasyMesh対応メーカーが少ないので微妙・・・
有線LANも高速化!2.5GbEネットワークに対応
すごいのは有線LANの2.5GbE対応です。
最近ではパソコンのLANポートや自宅NASなどで標準的に2.5GbEを搭載するようになりました。
また、安定して動作する安価な2.5GbEのルーターも登場してきています。
新機種「HR02」には有線LANが2ポートあり、1ポートは2.5GbE対応、もう1ポートは1GbE対応になっています。
HR02は標準で2.5GbE対応していることで、自宅内のネットワークを2.5GbE対応しやすくなりました。
2.5GbE対応ルーターも安くなってきてるので良い対応ですね。
コンセントにつなぐだけですぐに使える。QRコードで接続もかんたん
工事不要で「コンセントにつなぐだけ」のかんたん設置。スマホなどからQRコードを読み込む「かんたんWi-Fi接続」にも対応し、自宅に帰ってすぐに使える。
「工事不要」「簡単設置」「かんたんWi-Fi接続」はHR01でも実現
現行機種のHR01でもスマホからのQRコード接続に対応しており、「コンセントにつなぐだけ」「簡単にWi-Fi接続」は現行機種HR01でも実現している機能です。
よって、このアピールポイントはちょっと違うのかな?という感じです。
他にアピールポイントはなかったのでしょうか・・・
コンセントにつなぐだけで使える?←開通処理が必要です
ちなみに、home5G通信サービスでは契約後の利用開始前には「開通処理」というのが必要で、本当は「コンセントにつなぐだけ」では使えません(笑)。
ドコモショップや家電量販店で購入・契約した場合は店員さんが「開通処理」をやってくれている場合がほとんどなので「コンセントにつなぐだけで使える」となりますが、ドコモオンラインショップなどで購入・契約した場合には自分で「開通処理」を行う必要があります。
新ホームルーター「HR02」を現行機種「HR01」と比較
新5Gホームルーター「HR02」は現行機種「HR01」と見た目もほとんど変わっていません。
内部構造の最適化による次ロットでのマイナーバージョンアップという感じでしょう。
しかし、Wi-Fi通信・有線LAN通信に対する強化はしっかりと実施されているようです。
では新機種「HR02」のスペック表を見ながら、仕様レビューを行っていきましょう。
通信サービス「home5G」は変更なし
まず大前提として、今回発表されたのはhome5G通信サービスの専用ホームルーターの新機種です。
通信サービス「home5G」自体の通信サービス仕様は今までと変更はありません。
HR01とHR02のスペック比較
発表されている新機種「HR02」とすでに販売中の「HR01」のスペックを比較すると以下のようになります。
HR02 | HR01 | |
---|---|---|
通信サービス | 5G:受信最大4.2Gbps/送信最大218Mbps 4G:受信最大1.7Gbps/送信最大131.3Mbps |
|
本体サイズ | 未定 | 170(H)×95(W)×95(D)mm |
本体重量 | 未定 | 720g |
無線LAN規格 最大伝送速度 |
|
|
有線LAN規格 |
|
|
USBテザリング | – | – |
同時接続台数 | 66台 (Wi-Fi:64台/有線LAN:2台) |
65台 (Wi-Fi:64台/有線LAN:1台) |
かんたん接続機能 | WPS対応 QRコード接続 |
WPS対応 QRコード接続 |
Wi-Fi EasyMesh | 〇 | – |
電源 | AC100V 50/60Hz | AC100V 50/60Hz |
消費電力 | 未定 | 最大22W |
連続通信時間(5G/LTE) | – | |
WORLD WING (4G LTE/3G/GSM) |
– | – ※専用ACアダプタ駆動 |
本体付属品 | ACアダプタ LANケーブル(試供品) かんたんセットアップマニュアル ご利用にああっての注意事項(保証書) |
外見の違い
まず、外見を比較してみましょう。
HR02 | HR01 |
---|---|
新機種「HR02」は現行機種「HR01」と同じシャープ製のホームルーターとなります。
LEDランプ
見た目はほとんど変わりませんが最初に目につくのがLEDランプの場所と数が変わった、という点でしょう。
現行機種「HR01」では本体前面上部に3個のLEDランプが横に配列されています。
対して新機種「HR02」では本体前面パネルに5個のLEDランプが縦に配列されています。
現行「HR01」のLEDランプに対して同じ機能が割り当てられていると思われます。
HR01 ※左から |
4G/5Gランプ | 青色点灯:5G通信中 緑色点灯:4G通信中 赤色点滅:SIMカードエラー |
---|---|---|
アンテナランプ | 青色:電波(強) 黄色:電波(中) 赤色:電波(弱) |
|
STATUSランプ | 青色:通常動作中 黄色:ソフトウェア更新あり 赤色:位置情報(GPS)測位エラー |
|
HR01 ※上から |
4G/5Gランプ | 4G接続/5G接続状態? |
アンテナランプ | 電波受信強度? | |
SIMカードランプ | SIMカードエラー/認識エラーなど? | |
Wi-Fiランプ | Wi-Fi接続状況? | |
UPDATEランプ | ソフトウェア更新関係? |
LANポート(背面)
本体背面にあるLANポートが現行機種「HR01」の1口から新機種「HR02」では2口になっています。
そして、その2つのうち1ポートは「2.5GbE対応」のLANポートとなっています。
新機種「HR02」ではWi-Fi6が強化され現行機種「HR01」の通信速度1201Mbpsから4倍の4804Mbps(約4GbE)へと高速化されました。
さらにLANポートも2.5GbE対応したことで、最近急速に広がっている2.5GbEのLANカード搭載パソコンやNASなどとの高速通信が可能となります。
背面にUSB Type-Cらしきポートが・・・
現行機種「HR01」には底面にUSB Type-Cポートがありますが、使い道はありません。
使えたとしても底面にあるのでどうやって使うの?という感じです。
新機種「HR02」では背面にUSB Type-Cポートらしきインターフェースが1つあります。
NTTドコモ発表のスペック表に「USBテザリング(未記載)」と記載されていることから、もしかするとUSB接続による何かの機能が提供されるようになるのかもしれません。
大きさと重量
現在発表されているスペック表では新機種「HR02」の本体サイズ・本体重量は未定となっています。
しかし同時に発表されている報道写真を見ると現行機種「HR01」とほぼ同じ大きさに見えます。
通信サービスの違い
通信サービスを比較すると以下のようになりますが、結果として「通信サービスは同じ」になります。
HR02 | HR01 | |
---|---|---|
通信サービス | 5G:受信最大4.2Gbps/送信最大218Mbps 4G:受信最大1.7Gbps/送信最大131.3Mbps |
通信サービスに大きな違いはありません、home5G通信サービス自体の変更点はないので当然のことですね。
Wi-Fi通信の違い
Wi-Fi通信機能はとても強化されています。
HR02 | HR01 | |
---|---|---|
無線LAN規格 最大伝送速度 |
|
|
対応規格として「Wi-Fi6」はすでに現行機種「HR01」でも対応済ですが、おそらくアンテナ増加と思われますがアンテナ増加とストリーム増加によりWi-Fi6の通信速度が4倍の最大4804Mbpsへ高速化されています。
現行機種「HR01」でのWi-Fi6は最大通信速度が1201Mbps(約1GbE)であったため有線デバイス(PCやNASなど)との通信速度も1GbEが上限でしたが、新機種「HR02」ではWi-Fi6通信速度が4804Mbpsとなると同時に有線LANデバイスとの有線LAN接続も最大2.5GbEと2.5倍に高速化されている点が今回の大きな特徴となります。
現行機種「HR01」からWi-Fiアンテナの強化
home5Gの取扱説明書には現行機種「HR01」の内部アンテナ構造を説明した以下の資料が添付されています。
この資料によると現行機種「HR01」はWi-Fi用に2本のアンテナ(赤枠の部分)を配置しています。
アンテナ2本の場合にはWi-Fi6対応であっても「2×2ストリーム通信」となり最大通信速度は1201Mbpsです。
新機種「HR02」ではWi-Fi6通信速度が規格最大値の4804Mbpsとなっていることから、Wi-Fiアンテナが4本または8本に増設されていることになります。
Wi-Fi6規格の通信速度はアンテナ数・ストリーム数・通信帯域幅により以下のようになります。
Wi-Fi 周波数帯 |
Wi-Fi 通信速度 |
アンテナ数 | ストリーム数 | 帯域 |
---|---|---|---|---|
5GHz帯 | 1201Mbps | 2 | 2×2 | 80MHz |
2402Mbps | 2 | 2×2 | 160MHz | |
4 | 4×4 | 80MHz | ||
4804Mbps | 4 | 4×4 | 160MHz | |
8 | 8×8 | 80MHz | ||
2.4GHz帯 | 573Mbps | 2 | 2×2 | 40MHz |
860Mbps | 3 | 3×3 | 40MHz | |
1147Mbps | 4 | 4×4 | 40MHz |
今回、新機種「HR02」ではWi-Fi6の通信速度が規格最大の4804Mbpsであることから、通信方式は「4×4ストリーム通信(アンテナ4本)」または「8×8ストリーム通信(アンテナ8本)」ということになります。
かなりの強化になっていますね。
有線LANも2.5GbEへ強化!
Wi-Fiの強化に合わせて有線LANも大きく強化されています。
HR02 | HR01 | |
---|---|---|
有線LAN規格 |
|
|
有線LANポート | ・2ポート ※うち1ポートは2.5GbE対応 |
・1ポート |
現行機種「HR01」では本体背面にLANポートが1口あり、規格通信は1000BASE-T(1GbE)となります。
新機種「HR02」では本体背面のLANポートは2口となり、そのうち1口は2.5GBASE-T対応(2.5GbE)となっています。
Wi-Fi6が通信速度4倍の4804Mbpsに強化されており有線LANも2.5GbEに強化されたことから、スマホとNASの間の通信が高速化できることが期待できます。
2.5GbEポート増設におすすめの2.5GbEスイッチングハブ
新機種「HR02」では有線LANポートも2.5GbE対応となりましたが、2.5GbE対応のLANポートは1口しかありません。
複数の2.5GbE対応デバイスと通信するためには2.5GbE対応スイッチングハブでポート増設することになります。
現在2.5GbE対応のスイッチングハブだとプラネックスのものがおすすめになります。
上記は5ポート、足りない場合は下記の8ポートをおすすめ。
価格も安く、また現在入手可能な2.5GbEスイッチングハブの中では断トツの安定性のプラネックスが絶対のおすすめです。
Easy Mesh対応
新機種「HR02」ではEasyMeshに対応しました。
メッシュネットワーク機能を使ってWi-Fiルーターをつなぎ合わせることで、家中どこでもWi-Fi電波の届かない場所をなくして快適な通信を利用することができるようになります。
現在、メーカー各社はメーカー独自のメッシュ機能をルーターに搭載して販売していますが、EasyMesh機能は業界標準のメッシュ機能として推進されているサービスです。
メーカーを問わずEasyMesh対応ルーター同士でメッシュ機能による相互接続をすることができます。
国内メーカーではバッファローとNECくらい?
新機種「HR02」でEasyMeshに対応したといっても、EasyMesh対応ルーターを積極的に販売しているのは国内ではバッファローとNECくらいになります。
その他メーカーは対応を表明しているものの実際にはメーカー独自のメッシュ機能を提供しておりユーザーの囲い込みに必死のようです。
実際、メッシュ機能の設定のしやすさとしてはメーカー独自のメッシュ機能のほうが簡単に設定できる傾向があります。
手軽に家じゅう快適インターネット!「Wi-Fi EasyMesh™」(イージーメッシュ) | バッファロー
テレワーク時代の新たなWi-Fiスタイル「メッシュ中継」とは? | NEC Aterm
期待の新5Gホームルーター「HR02」発売を待つべきか?
人気のホームルーターサービス「home5G」の新型ホームルーター「HR02」が2023年2月に発売されます。
現行機種「HR01」からの明確な性能アップポイントは以下の2点です。
たとえば高速2.5GbE対応のNASを持っていて、スマホからWi-Fi6でNASを高速に使いたい場合においては新型「HR02」のメリットは大きなものとなります。
一方で自宅内のネットワークで2.5GbEも必要ないという方にとってはスペック上の魅力はありません。
また、現行機種「HR01」には実際に使ってみての問題点もあり、それが改善されているのか?が新型「HR02」の注目ポイントとなります。
注目点① 不安定なWi-Fi通信は改善されているか?
現行機種「HR01」では「Wi-Fiが途切れる」「Wi-Fiがつながらない」という声が多いです。
おそらくHR01で一番問題となっているのがWi-Fi電波がつながりにくい・不安定ということになるのではないでしょうか?
新機種「HR02」ではWi-Fi6の通信速度が4倍になっていることから本体内部のアンテナ増加およびアンテナ配置の見直しが行われているはずです。
これにより、現行機種「HR01」での「Wi-Fiがつながりにくい・不安定」という問題が解決されているかは大きなポイントになります。
注目点② 再起動するとLANポートのMACアドレスが変更される点は改善されているか?
現行機種「HR01」は再起動するたびにLANポートのMACアドレスが変更され、これによりHR01に接続されているパソコンなどは「新しいネットワークに接続された」と判断します。
Windowsパソコンでは新しいネットワークに接続するとネットワークデバイスが追加されます。
また、一部のLinuxデバイスではネットワークをMACアドレスで固定化しているため、HR01のMACアドレスが変更されると再度ネットワーク設定の変更が必要となります。
MACアドレスを仮想化して可変とするのは一部のセキュリティ面からの議論により推奨される場合もありますが、実際に使ってみると結構迷惑な機能です。
この点についても改善してほしいところです。
注目点③ 転用5Gには対応しているのか?
ドコモ・au(KDDI)・ソフトバンクでは5Gエリア拡大のために現行4G LTEの電波を5Gに転用することで5Gエリアを広げています。
この場合、スマホなどのアンテナピクトには「5G」の表示がされますが電波自体は4G LTEであるため通信速度は4Gのままです。
この仕組みを「転用5G」といいます。
「転用5G」によるエリア拡大に積極的なのはソフトバンク、NTTドコモは「本来やるべきではない」との姿勢で慎重でした。
しかしau(KDDI)やソフトバンクが転用5Gで見た目だけの5Gエリア拡大を進める中で、NTTドコモも2022年3月「転用5G」により5Gエリアの拡大を宣言しました。
どの電波が5Gに転用される?
5Gに転用された4Gの電波はもはや4G通信はできなくなります。
スマホにのアンテナピクトには「5G」と表示されますがそもそもの設備が4Gなので通信速度は4Gと全く同じです。
ドコモでは以下の電波を転用5Gとして利用すると公表しています。
周波数帯 | 4G LTE | 5G | |
---|---|---|---|
5G | n78(3.7GHz) | – | 〇 |
n79(4.5GHz) | – | 〇 | |
n257(28GHz) | – | – | |
FD-LTE | Band1(2.0GHz) | 〇 | – |
Band3(1.7GHz) | 〇 | – | |
Band19(800MHz) | 〇 | – | |
Band21(1.5GHz) | 〇 | – | |
Band28(700MHz) | 〇 | 5Gへ転用 | |
TD-LTE | Band42(3.4GHz/3.5GHz) | 〇 | 5Gへ転用 |
つまり、上記の転用5G周波数帯で5G通信が行えるようにならなければ5G転用されてしまえば4G通信でもつながらない、という事態になってしまいます。
ドコモの転用5Gのエリアは?
ドコモでの転用5Gは2022年3月に発表されたばかりなので、現時点(2022年10月)ではほとんどエリア展開されていません。
しかし、今後急速に上記4Gエリアを5G転用していくものと思われます。
そして、その「転用5Gエリア」はNTTドコモのエリアマップで確認することができます。
上記エリアマップにおいて「5Gエリア(3.5GHz/3.4GHz/700MHz)」と記載されているエリアが「転用5Gエリア」ということになります。
さて、現行機種「HR01」ではこの「転用5G」の電波を利用することができません。
自宅でスマホのアンテナピクトが「5G」表示されるのにHR01は4Gでしかつながらない、などの現象となります。
また、将来的には最悪の場合は今まで4Gでつながっていたのに転用5Gエリアになったため4Gさえもつながらない、ということになりかねません。
この「転用5G」対応は今後の継続利用に向けて結構大事なポイントではないでしょうか?
期待① 自宅ネットワークをHR02で構築したい人は?
自宅のネットワークをhome5Gの専用ルーター(HR01/HR02)で構築したい場合には新機種「HR02」を待ってみる価値はあるでしょう。
現行機種「HR01」はWi-Fiが不安定・遅くなるという現象があり、またルーター再起動時にMACアドレスが自動変更されるという面倒な仕様になっています。
これらの対策として、現行ではHR01の直下に市販ルーターを入れ、自宅ネットワークはこの市販ルーター配下に構築する対応が多いようです。
もし新型「HR02」において上記の問題が解決されているならHR02配下に直接自宅ネットワークを構築することも可能になります。
期待② 新機種発売で旧機種が投げ売りされないかな?
新型ルーターが発売されることで旧型(HR01)が投げ売りされる可能性もあるでしょう。
現在でも一部の家電量販店では特定の店舗において「一括0円」でHR01を販売していますが、なかなかそのような条件で契約できる機会は多くありません。
新型ルーター「HR02」の発売によって旧型となった「HR01」を「一括0円」などの無料・格安で提供・キャンペーン実施する家電量販店・店舗が出てくることも予想されます。
ドコモhome5Gのお得な購入・契約のやり方
home5Gの購入・契約ルート
ドコモ「home5G」を契約する場合の契約ルートとしては店舗契約とネット契約に分けることができます。
まず、「home5Gのサービス内容や料金体系などがよくわからない」という方は店頭契約をおすすめします。
ドコモショップや家電量販店(携帯電話コーナー)などで店員さんが説明しながら契約を進めてくれるメリットがあります。
また、店頭在庫がある場合にはその日のうちに持ち帰ってhome5Gを使い始めることができます。
一方、店頭へ出かけるのが面倒だしサービス・料金体系など十分わかっている!という方はネット契約も良いでしょう。
ネットで申し込みNTTドコモからhome5GとSIMカードが送られてくる、という流れになります。
対面販売・契約 | ドコモショップ | ・独自のdポイントキャンペーン |
---|---|---|
家電量販店 | ・端末(HR01/HR02)代金割引 ・家電同時購入割引 など |
|
ネット販売・契約 | ドコモオンラインショップ | ・初期費用3,300円割引 ・dポイントがもらえる |
ネット販売代理店 ・ITX(アイ・ティー・エックス) ・GMOとくとくBB など |
高額キャッシュバックがもらえる |
サービス内容がよくわからないなら対面販売契約をおすすめ
home5Gのサービス内容や料金体系がよくわからない人は店頭での契約をおすすめします。
ドコモショップや家電量販店の携帯電話コーナーなどです。
店頭での契約であればわからないことは店員さんに教えてもらいながら契約がすすめられます。
店舗独自のキャンペーン情報収集がむつかしい
ドコモショップや家電量販店などでは独自のキャンペーンを実施しています。
ドコモショップの場合には多くの場合はdポイントのプレゼントになるため、ポイント額を確認してから条件の良いショップを選ぶとよいでしょう。
家電量販店のキャンペーンではHR01本体価格の大幅割引が多く、最大で「端末代金一括無料」などで販売されています。
このキャンペーンをキャッチできると最大にお得になります。
本体代金は0円で支払い済ですがhome5Gの料金体系としては端末代金補填割引として毎月1,100円の割引が適用されることで、月額料金がすべてコミコミで3,850円/月で使えることになります(3年間)。
簡単にネット契約で済ませたいなら販売代理店おすすめ
店頭に出向くことなくネットで簡単に契約することもできます。
NTTドコモの世紀オンラインショップ「ドコモ・オンラインショップ」やドコモ認定の販売代理店が実施しているキャンペーン利用などです。
ネット契約といっても契約取次を行うだけであり、契約はNTTドコモでありまたホームルーターやSIMカードなどもNTTドコモから直接送付されてきます。
ドコモオンラインショップでの契約の場合にはdポイントプレゼントに加えて契約事務手数料(3,300円)が無料になるという標準特典があります。
一方、高額なキャッシュバック(15,000円~18,000円)がもらえるのが販売代理店が実施しているキャンペーンの利用です。
店頭契約にしてもネット契約にしても、キャンペーン特典は時期によりことなるし、また店頭キャンペーンも店舗ごとに違うので情報収集が必要です。
高額キャッシュバックでおすすめの「ITX(アイ・ティー・エックス)」
home5Gのネット契約でおすすめなのが「ITX(アイ・ティー・エックス)」が提供しているキャッシュバックキャンペーン利用です。
ITX(アイ・ティー・エックス)を通してhome5Gを契約することで、契約自体はNTTドコモとの契約になりまたhome5GやSIMカードもNTTドコモから直接送付されてきますが、キャンペーンとして現金15,000円のキャッシュバックがもらえます。
販売代理店を通じての契約はどうなる?
ITX(アイ・ティー・エックス)のようなネット上の販売代理店を経由してhome5Gを契約しても、契約先はNTTドコモになります。
ITX(アイ・ティー・エックス)のような販売代理店は通信事業者(サービス提供者)ではなく、NTTドコモと契約している販売代理店(契約者の紹介業)だからです。
契約した場合の契約書類もhome5G利用のための専用ルーター(HR01/HR02)やSIMカードもNTTドコモから郵送されてきます。
高額15,000円のキャッシュバックのもらい方
ITX(アイ・ティー・エックス)を通じてhome5Gを契約する場合、まずITX(アイ・ティー・エックス)から契約書類をもらって記入後返送となります。
その後NTTドコモから契約書・専用ルーター(HR01/HR02)・SIMカードが郵送されてきてhome5Gが利用開始となります。
home5Gの利用開始(開通処理完了)の翌々月末に現金15,000円がキャッシュバックされます。
詳しくは以下のキャンペーン説明記事を参考にしてみてください。
ITX(アイ・ティー・エックス)ってどんな会社?
あまり名前を聞かないITX(アイ・ティー・エックス)という会社ですが、実は携帯電話販売においては国内でも超大手に位置付けられています。
町中に無数にあるドコモショップ・auショップ・ソフトバンクショップなどはキャリア直接運営の直営店舗は少数であり、多くの携帯電話ショップをITX(アイ・ティー・エックス)が運営しています。
直接「ITX(アイ・ティー・エックス)」の名前は出ませんが、携帯電話販売においては国内最大級の会社となります。
また、親会社は大手家電量販店「ノジマ」であり、携帯電話販売にかかわる業務に加えてノジマグループのIT部門という位置づけの会社でもあります。
会社名 | アイ・ティー・エックス株式会社 |
---|---|
所在地 | 神奈川県横浜市西区南幸1-1-1 JR横浜タワー 26階(受付25階) |
電話番号 | 0120-961-762 |
代表取締役社長 | 野尻 幸宏 |
会社設立 | 2014年12月1日 |
会社資本金 | 2億円 |
従業員数 | 2,225名(正社員2,137名、2021年3月期) |
株主構成 | 株式会社ノジマ(100%) |
企業サイト | https://www.itx-corp.co.jp/ |