OpenWRTでできることは?対応ルーターからインストールまでを徹底解説

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OpenWRTルーターOpenWRTルーター
本ページ記載のサービス提供価格は特記がない限り消費税込みの価格です

光回線やモバイル回線などの通信サービスが多様化しています。

光回線ではフレッツ光を中心として新しい高速通信「IPv4 over IPv6」技術が一般化し「v6プラス」や「Transix」などのサービスが普及してきています。

また、モバイル通信でも安くて使い放題のサービスも登場し、モバイル通信サービスを自宅の固定回線として使うという使い方も広がってきています。

これらのサービスを利用することで悩むのが「ルーターはどうれを使うの?」という点です。

「あんな使い方」「こんな使い方」と使い方を変えるたびにルーターを買い替えるのももったいない話ですね。

そこでこの記事ではGPLライセンスのフリーソフトウェア「OpenWRT(オープン・ダブリュ・アール・ティー)」を使った「OpenWRTルーター」ご紹介します。

  1. OpenWRTとは
    1. ルーター向けの「GPLフリーソフトウェア」
    2. 無料でだれでも利用できるソフトウェア
    3. 別途対応ルーターが必要(市販品ルーター)
    4. 市販ルーターを最強ルーターへ変身させてくれる
  2. OpenWRTだと何ができる?
    1. 普通にインターネット接続ができる(当たり前)
    2. IPv6(IPoE)とIPv4(PPPoE)の併用ができる
    3. お好きなVPNを導入できる
    4. お好きなDDNSを利用できる
    5. デュアルWAN機能が使える
    6. 広告ブロック機能が使える
    7. スマホのUSBテザリングができる
    8. スマホとのWi-Fiテザリングができる
    9. その他、ほとんど何でもできる
  3. OpenWRTはどうすれば使える?
    1. OpenWRT対応ルーターの調べ方
    2. OpenWRTをインストールするルーターはどうする?
    3. OpenWRTのインストールの手順
    4. いざというときに元に戻せる?
  4. おすすめのOpenWRT対応ルーターは?条件は?
    1. 条件① LANポートは?ギガ対応必須
    2. 条件② Wi-Fiは?できるだけ最新規格対応
    3. 条件③ USBポートはあったほうが面白い
    4. 条件④ 導入手順/復元手順が確立されているもの
    5. 条件⑤ 安く出入手できるもの
    6. オススメ① 入門用としておすすめ「Buffalo WZR-HP-AG300H」
    7. オススメ② 安定・高性能「ELECOM WRC-1167GST2」
    8. オススメ③ 最新・フル機能「Buffalo WXR-2533DHP」
  5. まとめ「OpenWRTルーター」はこんな人におすすめ
    1. IPv4 over IPv6でちょっと不便に思っている人
    2. 格安SIMを固定回線として使いたい人
    3. パソコン工作が好きな人
    4. ネット回線が好き!パソコンが好き!ならOpenWRTルーターは持っておこう!

OpenWRTとは

「OpenWRT」とはルーターの名称というよりもソフトウェアの名称になります。

どんなソフトウェアか?と言うと市販のルーター機器に対応したファームウェア(基本ソフトウェア)です。

市販ルーターは出荷時点でメーカーオリジナルの機能(ファームウェア)がインストールされていますが、このオリジナルファームウェアをOpenWRTに置き換えることでルーターのハードウェア機能をとことん利用できるスーパールーターになる、という仕組みです。

ルーター向けの「GPLフリーソフトウェア」

OpenWRTはGPLライセンスで提供されるルーター向けのフリーソフトウェア(ファームウェア)です。

GPLライセンスとは「著作権は放棄しない」けど「誰でも無料・自己責任で利用することができる」というライセンスです。

OpenWRTはこのGPLライセンスに基づいて開発・配布が行われているソフトウェアです。

OpenWRT公式サイト | OpenWRTプロジェクト

無料でだれでも利用できるソフトウェア

OpenWRTはGPLライセンスに基づいて配布されているので「誰でも無料・自己責任で利用できる」ソフトウェアです。

OpenWRTを開発・配布しているプロジェクトの公式サイトは以下になります。

OpenWRT公式サイト | OpenWRTプロジェクト

OpenWRTはルーターごとに開発・配布されているので、OpenWRTルーターを構築するためには「OpenWRT対応ルーター(市販品)」と「OpenWRTファームウェア」が必要です。

OpenWRTの対応しているルーターおよびファームウェアのダウンロードは公式サイトの以下のページから確認・ダウンロードが可能です。

Table of Hardware(ハードウェア対応状況) | OpenWRTプロジェクト

別途対応ルーターが必要(市販品ルーター)

OpenWRTはソフトウェアなのでそれを動かすためのハードウェアが必要です。

このハードウェアは一般的な市販のルーターを使います。

OpenWRTは多くの市販ルーターに対応していますので、OpenWRTが対応している市販ルーターを入手してOpenWRTをインストールする、という流れになります。

対応ルーターは新品購入しても良いのですが、多くの場合は少しだけ古い市販ルーターをヤフオクやメルカリで購入するのが良いです。

割と最近のハードウェアであっても、ヤフオクやメルカリでは1,000円~4,000円程度で購入できるルーターで十分OpenWRTを利用することができます。

市販ルーターを最強ルーターへ変身させてくれる

一般的な市販ルーターはLinuxパソコンと同じです。

OpenWRTをインストールすることでLinuxパソコンと同様の仕組みとなり、ハードウェアをフル活用できるようになります。

ルーターメーカーが活用していないハードウェア機能でもOpenWRTをインストールすれば最大限に機能を活用でき、たとえばUSBポートのあるルーターであればAndroidはもちろんのことiPhoeでもUSBテザリングができるようになります。

市販のさまざまな制限のある市販ルーターもOpenWRTをインストールすることで最強のルーターに変身させることができます。

OpenWRTだと何ができる?

OpenWRTをインストールしたルーターはもはやLinuxパソコンになります。「RJ45ポートがたくさんついたパソコン」ですね。

これによりOpenWRtルーターはメーカー純正ルーター(ファームウェア)では不可能なさまざまな機能を利用することができます。

一例を示していきます。

普通にインターネット接続ができる(当たり前)

まず基本的なブロードバンドルーターとしてインターネット接続ができます。

IPv4/PPPoEやIPv6/IPoE・IPv6/PPPoEなど基本的な接続方式に加えて「IPv4 over IPv6」として「MAP-e(v6プラスなど)」や「DS-Lite(Transixなど)」の高速通信サービスにも対応します。

また、それらの拡張系として「v6プラス固定IPv4アドレス」「Xpass固定IPv4アドレス」方式にも対応。

インターネット接続方式としてはすべての通信方式に対応できます。

ブリッジやWWANルーターとしても使える

ルーターモード以外に当然ブリッジモードでの利用も可能です。

さらに有線によるインターネット接続だけでなく無線を使っての上位ネットワーク接続(Wireless WAN)にも対応。

IPv6(IPoE)とIPv4(PPPoE)の併用ができる

基本的な接続方式の併用も可能です。

「IPv4/PPPoEとIPv4 over IPv6の併用」「有線によるWAN接続と無線によるWAN接続(デュアルWAN)」など、通信方式の組み合わせ利用も可能です。

お好きなVPNを導入できる

OpenWRTの追加モジュールとしてさまざまなVPNモジュールをインストールして使うことができます。

軽量・高速で人気のWireguardやWireguardを使ったVPNマッチングサービス「Tailscale」なども追加モジュールとして提供されています。

お好きなDDNSを利用できる

お好きなダイナミックDNSサービスを利用できます。

OpenWRTが追加モジュールとして対応しているDDNSサービスに加えて、OpenWRTが対応していなくても簡単なスクリプトを書くことで自由にダイナミックDNSを使うことができます。

たとえばバリュードメインのダイナミックDNSを活用して独自ドメインによる可変IPアドレス運用、なども可能です。

デュアルWAN機能が使える

通常のルーターは「WAN(Internet)ポート1個、LANポート4個」などのRJ45ポートがあります。

OpenWRTではこれらのRJ45ポートを自由自在にWAN/LANに割り当てることができ、もちろんWAN側に2ポート以上を割り当てることができます。

この機能により複数の回線を使った冗長化・高速化も可能(デュアルWAN)です。。

広告ブロック機能が使える

広告ブロック(アドブロック)機能もOpenWRTの追加モジュールとして提供されています。

パソコンやスマホ側で独自に広告ブロックすることもできますが、ルーターで一括して広告ブロックすることでルーター配下のデバイスで各々の広告ブロックを行う必要がなくなります。

スマホのUSBテザリングができる

ルーターにUSBポートがあれば「NASとして使う」「USBテザリングとして使う」などUSBデバイスをフル活用することができます。

特にスマホのUSBテザリングは便利、格安SIMなどを緊急時の回線として利用することもできます。

USBテザリングが利用できる市販ルーターはあまり多くなく、またiPhoneのUSBテザリングはほぼすべてのルーターで利用できません。

OpenWRTならiPhoneを使ったUSBテザリング設定も可能です。

スマホとのWi-Fiテザリングができる

スマホのネット接続を利用する方法としてUSBテザリング以外にWi-Fiテザリングがあります。

スマホのWi-Fiを使ってスマホ回線をルーター側で利用する通信形態です。

OpenWRTルーターならスマホなど上位接続可能なWi-FiがあればそこへWi-Fi接続してネット回線として利用することができます。

その他、ほとんど何でもできる

OpenWRTをインストールした市販ルーターはもはやLinuxパソコンです。

パソコンでできることは何でもできるルーターに変身する、ということです。

また、それらハードウェアを活用するための追加モジュールもたくさん標準提供されています。

必要な追加モジュールをインストールすることで、簡単にOpenWRTを機能強化していくことができます。

OpenWRTはどうすれば使える?

OpenWRTルーターを作るための情報や手順を説明していきます。

OpenWRT対応ルーターの調べ方

OpenWRTは市販ルーターの機種ごとに開発・配布されています。

まずはお手持ちのルーターがOpenWRTに対応しているか?を確認する必要があります。

OpenWRTプロジェクト公式サイト

OpenWRTは世界中のエンジニアが集まってプロジェクト化しており、活動拠点は「OpenWRT公式サイト」となります。

OpenWRT公式サイト | OpenWRTプロジェクト

OpenWRT公式サイト内の「対応ハードウェア・テーブル」によりOpenWRTに対応したルーターの型番を確認することができます。また、対応済であれば、そこからOpenWRTファームウェアをダウンロードすることができます。

Table of Hardware(ハードウェア対応状況) | OpenWRTプロジェクト

OpenWRTをインストールするルーターはどうする?

OpenWRTを使ったルーター製品は市販されています。

「ホテルルーター」「トラベルルーター」などのジャンルで販売されている小型ルーターにはOpenWRTを使っているものがあり、これらの製品は買ってきてすぐにOpenWRTを試してみることができます。

GL.iNet GL-MT300N-V2 (Mango) 無線LAN VPNトラベルルーター 中継器ブリッジ 11n/g/b 高性能300Mbps 128MB RAM コンパクト ホテル用 Openwrtインストール OpenVPN/WireGuardクライアントとサーバーインストール 日本語設定画面
GL.iNet
【ワイヤレス モバイル トラベル ルーター】 四つのモード(ルーター/無線拡張/AP/WDS)、スマホテザリング使用可能。たった39グラムで、持ち運びに便利。USBテザリングの利用確保、最新のファームウェアをアップグレードしてください!

ただしこれらのルーターは小型で持ち運びが便利である反面、ハードウェア性能としては弱く、自宅ルーターとして徹底活用しようとするとちょっと役不足なルーターです。

ちょっと旧型のルーターにOpenWRTをインストールして使うのが一般的です。

OpenWRTのインストールが簡単なエレコム製ルーターなら以下のような製品を購入してOpenWRTをインストールするとよいでしょう。

エレコム WiFi 無線LAN ルーター 11ac ac1200 867+300Mbps IPv6対応 トレンドマイクロセキュリティ 3階建/4LDK デュアルバンド WRC-1167GST2
エレコム
【セキュリティ】業界トップクラスのトレンドマイクロ社「スマートホームネットワークTM」を搭載し、悪質なウェブサイトブロック機能に加え、脆弱性を狙う攻撃、情報漏洩を伴う外部への不正な通信もブロックします。

ちょっと古い中古ルーターを使う

そもそもOpenWRTファームウェアは最新ルーターには対応していません。

OpenWRTファームウェアは市販ルーターごとにカスタマイズされて配布されており、発売されたばかりのルーターには対応する時間が必要だからです。

一般的にはOpenWRTを使ってみる場合はちょっと古いルーターを中古で安く買ってきてOpenWRTをインストールします。

インストールが簡単でおすすめのバッファローWZR-HP-AG300Hなどはメルカリで1,000円程度で出品されています。

バッファローWZR-HP-AG300Hの出品状況を見る | メルカリ

OpenWRTのインストールの手順

OpenWRTファームウェアを市販のルーターにインストールする手順は市販ルーターによって異なります。

市販ルーターの「ファームウェアアップデート」の機能により簡単にインストールできるものから、いわゆる「殻割」をしてルーターの基板上にコンソールポートを接続してコマンドインストールするものまでさまざまな手順があります。

おすすめはもちろん「できるだけ簡単にインストールできる」ルーターを選ぶことです。

簡単にインストールできる「バッファロー WZR-HP-AG300H」

市販ルーターオリジナルファームウェアのアップデート手順でOpenWRTをインストールできるのが最も簡単です。

バッファロー製・エレコム製ルーターにはこのようなルーターが多く、「OpenWRTを簡単インストールできるルーター」として人気があります。

一例としてバッファローWZR-HP-AG300HにOpenWRTをインストールする手順を見てみましょう。

OpenWRTインストール手順(WZR-HP-AG300H編)
  • STEP1
    OpenWRTダウンロード

    まずはOpenWRTプロジェクト公式サイトから「WZR-HP-AG300H」用のOpenWRTファームウェアをダウンロードしておきます。
  • STEP2
    ファームウェアの更新

    WZR-HP-AG300Hのオリジナル管理画面「ファームウェアの更新」機能で、ダウンロードしてきたOpenWRTファームウェアを指定して実行します。

    WZR-HP-AG300H管理画面

  • STEP3
    ルーター再起動(OpenWRTインストール完了)

    WZR-HP-AG300Hのファームウェア更新(OpenWRTインストール)が完了すると自動的にルーターは再起動してきます。

    ファームウェア更新としてすでにOpenWRTファームウェアがインストールされているので、再起動後にはOpenWRT管理画面(LuCI)が起動します。

    OpenWRT管理画面(LuCI)ログイン画面

このように一番簡単なインストールは「ファームウェア更新としてOpenWRTをインストールできる市販ルーター」です。

バッファロー製・エレコム製にはこのような市販ルーターが多いので、まずはこのあたりから始めてみることをおすすめします。

いざというときに元に戻せる?

市販のルーターにOpenWRTのファームウェアをインストールした後で、はたして元のファームウェア(メーカーオリジナル)に戻すことがあるのか?

これ、結構元に戻したくなることがあります。

いろいろOpenWRTの環境をいじっていて「最初からやり直したい」という場合など、結構「メーカーオリジナルに戻したい」と思うんですね。

こんな時に、OpenWRTファームウェアからメーカーオリジナルのファームウェアへ「確実に戻せる」「簡単に戻せる」というのはルーター選びで大事です。

オリジナルファームウェアへの戻し方

OpenWRTのインストールがルーターによってさまざまであるのと同様に、オリジナルファームウェアへの戻し方もルーターによってさまざまです。

「インストールが簡単でおすすめ!」のバッファローWZR-HP-AG300Hはオリジナルファームウェアに戻すのも簡単です。

具体的なオリジナルファームウェア戻し方は以下の記事を参考にしてみてください。

おすすめのOpenWRT対応ルーターは?条件は?

条件① LANポートは?ギガ対応必須

今時のネット回線として利用するルーターなので、とにかく有線LANは1Gbps(ギガ対応)以上が良いでしょう。

もちろん、WAN側(インターネット側)も1Gbps対応であることが必要です。

自宅の回線がVDSL回線であったり光回線ではなく無線を使ったホームルーターや格安SIM(モバイル通信)を利用している場合でも、ルーターは1Gbps対応のものをおすすめします。

条件② Wi-Fiは?できるだけ最新規格対応

Wi-Fi環境は最新規格の「Wi-Fi6(802.11ax)」対応であることが望ましいですが、OpenWRTが対応しているルーターの多くはちょっと前の規格となる「Wi-Fi5(802.11ac)」までの対応となります。

Wi-Fiの規格は以下のようになっており、現在最新規格は「Wi-Fi6(IEEE802.11ax)」ではありますが市販品としての主流は「Wi-Fi5(IEEE802.11ac」です。

Wi-Fi規格最大通信速度(Wi-Fi)
802.11ax(Wi-Fi6)最大9.6Gbps
802.11ac(Wi-Fi5)最大6.9Gbps
802.11n(Wi-Fi4)最大300Mbps
802.11g最大54Mbps
802.11a最大54Mbps
802.11b最大11Mbps
802.11最大2Mbps

最大通信速度を見ても、「802.11ac(最大6,0Gbps)」や「802.11n(最大300Mbps)」もあればWi-Fi通信としては十分です。

条件③ USBポートはあったほうが面白い

ネット回線のルーターとして利用するのでUSBポートは必須ではありませんが、USBポートがあると遊べる幅が広がります。

ルーターにUSBポートがあれば、次のようなことができます。

USBポートがあればできること

  • スマホとUSB接続してUSBテザリングでの通信ができる
  • iPhoneでもUSB接続してのUSBテザリングができる
  • ハードディスク(SSD/HDD)を接続してクラウドストレージみたいな仕組みが作れる
  • USBタイプのWi-Fiドングルを接続してWi-Fiを二重化できる
  • USBモデムを接続してモバイル回線ルーターとして使える
  • などなど・・・

このようにルーター本体にUSBポートがあればUSB機器を接続して遊べる幅がぐっと広がります。

また、NASやクラウドストレージ的な使い方をする場合はより通信速度の速いUSB3.0対応が良いでしょう。
 

条件④ 導入手順/復元手順が確立されているもの

とても大切な条件として「OpenWRT導入実績が十分あるルーター」「インストール手順/オリジナルへの復元手順が簡単なルーター」という条件があります。

OpenWRTはGPLライセンスで提供されるフリーソフトウェアなのでその利用方法やトラブル対処法法などはネット上から自力で情報収集することになります。

このためネット上で情報の多いルーター(OpenWRT導入実績が多いルーター)であることが望ましいです。

また、OpenWRTルーターを構築するための最初の難関が「OpenWRTインストール(メーカーオリジナルファームウェアをOpenWRTファームウェアへ置き換える)」です。

OpenWRTのインストール方法はルーター機種によって異なりますが、一番簡単な方法は「メーカーファームウェアのアップデートと同様手順でインストール」ができるルーターとなります。

「できるだけ簡単」「インストール/復元の手順が確立しているルーター」を選ぶことがとても大切です。

条件⑤ 安く出入手できるもの

市販ルーターは新製品サイクルが非常に短く次から次へと新製品が登場してきます。

この理由のひとつに「新製品を短いサイクルで出すことで値崩れを防ぐ」というメーカー側の意向もあり、そのため新製品・旧製品の性能差はほとんどない場合が多いです。

OpenWRTのソフトウェアは最新型のルーターには対応していません(対応に時間がかかるからです)。

このため、OpenWRTをインストールするルーターは多くの場合フリーマーケットなどを利用して中古ルーターを購入することになります。

そして、「できるだけ新しいハードウェア」で「値崩れしていて安いもの」を選ぶのがポイントです。

オススメ① 入門用としておすすめ「Buffalo WZR-HP-AG300H」

バッファロー「WZR-HP-AG300H」は2010年に発売された当時のバッファローのフラッグシップモデルです。

すでに発売から10年以上を経過していますが、今でも現行機種に負けない(遜色ない)スペックのルーターであり、また超人気商品だったため中古市場での流通も多く、OpenWRTルーターとして非常に人気があります。

OpenWRTの情報を検索してみるとわかりますが「バッファローWZR-HP-AG300H」に関する情報があふれています。

それくらい、OpenWRTをインストールするルーターとしてのスタンダードなルーターであり、インストール方法も復元方法もほぼ完全に確立されています。

中古市場での価格も500円~2,000円程度なので、OpenWRT入門用としてまずはこれを購入してみるとよいでしょう。

メルカリで「WZR-HP-AG300H」を検索 | メルカリ

CPUAtheros AR7161
メモリ128MB
フラッシュ32MB
有線LANLAN:1Gbps×4
WAN:1Gbps×1
Wi-Fi802.11a/b/g/n
最大300Mbps
USBUSB2.0×1

10年前のモデルですが今でも十分なメモリ容量・フラッシュ容量があり、十分OpneWRT対応しているルーターです。

有線LANも全ポートギガ対応しており、Wi-Fiが802.11n対応(最大通信速度300Mbps)というのがちょっと古さを感じさせる程度です。

また、USBポートもUSB2.0ですが1口備えており、スマホを使ったUSBテザリングやNAS構築などでの利用ができる、「いろいろ遊べて安い」ルーターです。

オススメ② 安定・高性能「ELECOM WRC-1167GST2」

比較的最新の機能を盛り込んでいて、かつOpenWRTが簡単にインストールできる市販ルーターが「ELECOM WRC-1167GST2」です。

現在でも新品購入することができますが、かなりの人気モデルなのでフリマでも多く出品されています。

エレコム WiFi 無線LAN ルーター 11ac ac1200 867+300Mbps IPv6対応 トレンドマイクロセキュリティ 3階建/4LDK デュアルバンド WRC-1167GST2
エレコム
【セキュリティ】業界トップクラスのトレンドマイクロ社「スマートホームネットワークTM」を搭載し、悪質なウェブサイトブロック機能に加え、脆弱性を狙う攻撃、情報漏洩を伴う外部への不正な通信もブロックします。

現在ではフリマなどで1,000円~2,000円程度で購入できます。

メルカリで「WRC-1167GST2」を検索 | メルカリ

CPUMediaTek MT7621A
メモリ256MB
フラッシュ32MB
有線LANLAN:1Gbps×4
WAN:1Gbps×1
Wi-Fi802.11a/b/g/n/ac
最大867Mbps
USBなし

姉妹モデルとして「WRC-1167GS2/B」というルーターもあり、OpenWRTのインストール/復元手順も同じ、価格帯も同じなので、こちら(WRC-1167GS2/B)を購入してもよいでしょう。

ただし「WRC-1167GST2」がメモリ容量256MBであるのに対して「WRC-1167GS2/B」はメモリ容量128MBなので同条件で入手できるなら「WRC-1167GST2」がおすすめです。

オススメ③ 最新・フル機能「Buffalo WXR-2533DHP」

「Buffalo WXR-2533DHP」は2016年に発売された、バッファローの当時のフラッグシップモデルです。

当時の最高機能をてんこ盛りにした高機能ルーターとして人気がありましたが価格も高く本体もでかいものでした。

現在ではフリマなどで3,000円~4,000円で購入できます。

メルカリで「WXR-2533DHP」を検索 | メルカリ

CPUQualcomm IPQ8064
メモリ512MB
フラッシュ256MB
有線LANLAN:1Gbps×4
WAN:1Gbps×1
Wi-Fi802.11a/b/g/n/ac
最大1,733Mbps
USBUSB3.0×2

Wi-Fiも最新「Wi-Fi6」には非対応ですが直前の「802.11ac(Wi-Fi5)」に対応しています。

さらにUSB3.0ポートが2個ついているのが特徴で、ルーターとしての機能以外にも高速USB3.0を活用したNAS(ファイルサーバー)機能などとしての利用も楽しむことができる高機能モデルです。

また、現行の市販最高機種と比べても負けていないメモリー容量・フラッシュ容量があるため、さまざまなOpenWRTのモジュールをインストールして遊んでみることができます。

後継機種の「WXR-2533DHP2」というモデルもあり、インストール方法やオリジナルへの復元方法は同じですが、後継機種はUSB3.0ポート1個になっています。

まとめ「OpenWRTルーター」はこんな人におすすめ

IPv4 over IPv6でちょっと不便に思っている人

現在のフレッツ光回線は「IPv4 over IPv6」での接続が必須になっており、「v6プラス」「Transix」をはじめとする多くの通信サービスが乱立しています。

この結果「光回線を乗り換えたけど手持ちのルーターが新しい接続方式に対応していない」などの問題があります。

通信方式だったり通信方式によるIPv4アドレスが使えない、という問題だったり、さまざまな問題があります。

OpenWRTルーターなら市販品の対応状況を調べまくる必要はなく、必要な機能を自分で追加して自分ルーターを作成・構築することができます。

ネット回線の環境を良く変更する人(乗り換えなど)は特にOpenWRTルーターを一台持っておくとほとんどの場合に対応することができます。

ネット接続の基本「IPv4/PPPoE」で接続してみる

いまやフレッツ光の世界では「IPv4 over IPv6」が主流となっており、すっかりIPv4/PPPoEでの接続はしなくなりました。

それでも「IPv4/PPPoE接続」はネット接続の基本であり、また外出先から自宅へのVPN接続やサーバー公開などにおいては必要な接続方式です。

OpenWRTルーターでの簡単な「IPv4/PPPoE接続」のやり方を説明しています。

IPv4 over IPv6接続ももちろんできる!

そしてOpenWRTルーターでは現在主流の「IPv4 over IPv6」接続ももちろん可能です。

「IPv4 over IPv6」には「MAP-e規格(v6プラスなど)」「DS-Lite規格(Transixなど)」がありますが、そのどちらにも対応可能。

今回は我が家で使っている楽天ひかり回線(クロスパス方式)でDS-Lite規格での接続設定をしてみました。

格安SIMを固定回線として使いたい人

また、光回線・ADSL・CATV回線などの固定回線ではなくホームルーターや格安SIMを固定回線の代わりにしたいと思っている人にもOpenWRTルーターはおすすめです。

理由は前節同様「OpenWRTなら好きな環境を構築できる」という点であり、さまざまなVPN構築ができたりスマホをUSBテザリングで利用したりすることも簡単です。

スマホをUSBテザリングで利用する(iPhone対応!)

OpenWRTルーターを使えばスマホとOpenWRTルーターを簡単にUSBテザリングで接続することができます。

これにより、スマホの回線を自宅固定回線としていつでも使える環境ができてしまいます。

そしてOpenWRTルーターなら一般的には不可能な「iPhoneでのUSBテザリング」もできてしまいます。

パソコン工作が好きな人

現在のネットワーク機器はただのパソコンであり、「LANポートがたくさんあるパソコン」と言えます。

ただのパソコンなのでパソコン用OSである「LINUX」で動作します。

そして「LINUX」を使ってネットワーク制御に特化したカスタマイズをしているルーターソフトウェアが「OpenWRT」です。

パソコンいじりが好きな人はルーターというLANポートがたくさんあるハードウェアで自分好みのパソコンを作り上げる楽しさがあります。

OpenWRTルーターで自宅ネットワークを丸ごとVPN接続

OpenWRTルーターと最近話題のVPN接続サービス「Tailscale」を使って、自宅ネットワークを丸ごとVPNできる環境を構築してみました。

自宅ネットワークを丸ごとVPN登録すると、外出先からいつでも自宅ネットワークにVPN参加することができます。

ポート開放やVPN環境構築などで困っている方には参考にしてもらいたい接続方式です。

ネット回線が好き!パソコンが好き!ならOpenWRTルーターは持っておこう!

このようにネット回線をいじるのが好きな方やパソコンいじりが好きな方はOpenWRTルーターを一台作っておくことをおすすめします。

中古品として2,000円程度のルーターを購入するだけで「なんでもできる自分ルーター」を構築することができます。

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