【iPhone対応】1,000円のルーターにOpenWRTをインストールしUSBテザリングできるようにする

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OpenWRTルーターOpenWRTルーター
本ページ記載のサービス提供価格は特記がない限り消費税込みの価格です

ADSLのサービス終了を控え、自宅の固定回線を検討している方も多いと思いますが、現在は自宅のネット回線も選択肢が非常に多くなってきました。

光回線や「置くだけで使える」というホームルーターなど、選択肢が増えています。

さらには大手キャリアの使い放題プランも登場し、スマホの回線がそのまま自宅のネット環境でも使えるようになってきています。

ドコモの「5Gギガホプレミア」や「楽天モバイルUN-LIMIT」ならテザリングでも容量制限なくテザリングが利用できます。

この記事で紹介するOpenWRTルーターを使えば安く・簡単にUSBテザリングに対応することができます。

OpenWRTルーターは安くて1,000円程度で作れるので自宅回線の環境を検討中の方はあわせてOpenWRTルーターを導入すれば選択肢の幅が広がります。

この記事ではOpenWRTルーターを使ってスマホ回線をUSBテザリングでネット通信できるまでの手順と、その他OpenWRTルーターでできることのご紹介をしていきます。

この記事でわかること・できること

OpenWRTルーターを使ってUSBテザリング接続ができる

OpenWRTルーターでUSBテザリングを使ってスマホの回線で通信環境を設定することができます。

NTTドコモ「5Gギガホプレミア」や楽天モバイル「UN-LIMIT」では容量制限なくスマホの通信を定額・使い放題することができ、このスマホの通信サービスをUSBテザリングでルーターでも使えるようになれば自宅のネット環境もスマホで済ませることができます。

通信サービス月額料金(税込み)テザリング通信制限
NTTドコモ「5Gギガホプレミア」月額7,315円制限なし
楽天モバイル「UN-LIMTI」月額3,278円
au「使い放題MAX」月額7,238円30GBまで
ソフトバンク「メリハリ無制限」月額7,238円

OpenWRTルーターって何?

OpenWRTとはルーター向けのファームウェア(ソフトウェア)です。

GPLライセンスに基づいて有志により開発・配布されている「誰でも自己責任で無料で使えるルーター向けファームウェア」ということになります。

OpenWRTプロジェクト | OpenWRT

OpenWRTファームウェアをOpenWRT対応の市販ルーターにインストールするとOpenWRTルーターになります。

OpenWRTがインストールできる市販ルーターは非常にたくさんあり、OpenWRTをインストールすることでオリジナルにはないさまざまな機能を使えるようになります。

OpenWRTルーターで何ができる?

市販品ルーターのファームウェアをOpenWRTに入れ替えることで、ルーターのハードウェアをフル活用したルーターに仕上げることができます。

たとえば以下のようなことができるルーターになります(一例です)。

いろんな通信方式に対応できる

OpenWRTルーターを使えば「DS-Lite」「MAP-E」などの通信方式を使ってインターネット接続することができます。

プロバイダー選びをするときにプロバイダーが採用している通信方式に対応したルーターを探す必要がなく、OpenWRTルーターがあればどの通信方式にも対応できます。

また、電力系プロバイダーを中心に採用されている「IPv4/PPPoE+IPv6/PPPoEデュアルスタック」などの通信方式にも対応することができます。

いろんな回線・デバイスが利用できる

OpenWRTならルーターのハードウェアを自由に使いこなすことができます。

WAN/LANポートを自由自在に使える

OpenWRTルーターを使えば「2回線接続(デュアルWAN)」ができます。

3回線接続もできるし、ルーターについているLANポート/WANポートの数だけWAN/LANの使い分けができます。

USBポートが自由自在に使える

またルーターにUSBポートがついていればUSBテザリングでスマホ・ポケットWi-Fiと接続することができます。

Androidスマホ/ポケットWi-FiやiPhoneなどのスマホ回線を使って自宅のネット環境を構築することができます。

Wi-Fiで上位Wi-Fiに接続することもできる

Wi-Fi親機としての機能はもちろんのこと、ネットに繋がった上位のWi-FiがあればOpenWRTルーターをWi-Fi子機として上位ルーターのネット回線を利用できます。

スマホとWi-Fi接続するだけでスマホ回線を利用してネット環境を構築することができます。

手順① OpenWRTルーターの構築

ではここからは市販ルーター「バッファローWZR-HP-AG300H」にOpenWRTをインストールする手順を説明していきます。

OpenWRT対応の市販ルーター

OpenWRTは非常にたくさんの市販ルーターに対応しており、ルーター機種ごとに開発・配布されています。

なのでまずはインストールするルーターがOpenWRTに対応しているかどうかを調べる必要があります。

OpenWRTが対応しているルーターは以下のページで絞込検索が可能です。

Table of Hardware | OpenWRTプロジェクト

※「WZR-HP-AG300H」はすでに対応確認済です。

おすすめのOpenWRT対応ルーター

おすすめのOpenWRT対応ルーターとして今回は「バッファローWZR-HP-AG300H」を利用します。

すでに10年前に発売されたルーターですが当時のバッファローのフラッグシップ機種であり、現在でも十分活用できるハードウェアスペックのルーターです。

WZR-HP-AG300H | バッファロー製品情報

そしてなにより「流通量が多く、安く出手に入る」「OpenWRTファームウェアのインストールが一番簡単」という点が特徴です。

OpenWRTルーターの入門用として、まずは「WZR-HP-AG300H」を使ってみることをおすすめします。

WZR-HP-AG300Hはメルカリなどで500円~1,000円程度で出品されており、1,000円を目途に適当なものを購入するとよいでしょう。

WZR-HP-AG300Hを検索 | メルカリ

OpenWRTのインストール「WZR-HP-AG300H」編

それでは「WZR-HP-AG300H」にOpenWRTファームウェアをインストールしていきます。

作業の手順としては「OpenWRTファームウェアのダウンロード」と「OpenWRTファームウェアをWZR-HP-AG300Hにインストール」という手順になります。

OpenWRTファームウェアのダウンロード

OpenWRTファームウェアはOpenWRTプロジェクト公式サイトからダウンロードします。

OpenWRT公式サイト | OpenWRTプロジェクト

WZR-HP-AG300H用のダウンロードページから最新版をダウンロードします。

Techdata:Buffalo WZR-HP-Ag300H v1 | OpenWRTプロジェクト

上記ページの下のほうからファームウェアをダウンロードできます。

OpenWRT対応ルーターとダウンロード

見出し「Firmware OpenWrt Install URL:」でリンクされているのが最新版のOpenWRTファームウェアです。

ファイル名はバージョンにより異なりますが以下のファイル名となります。

openwrt-21.02.3-ath79-generic-buffalo_wzr-hp-ag300h-squashfs-factory.bin
※ファイル名末尾が「factory.bin」になっているファイルです。

なお2022年8月時点での最新版「バージョン21.02.3」のダウンロードは以下のリンクになります(直接ダウンロードが始まります)。

openwrt-21.02.3-ath79-generic-buffalo_wzr-hp-ag300h-squashfs-factory.bin | OpenWRTプロジェクト

OpenWRTファームウェアのインストール

WZR-HP-AG300Hのおすすめ理由のひとつとして「OpenWRTインストールが非常に簡単」というのがあります。

オリジナルファームウェアのアップデートと同じ手順でOpenWRTファームウェアを読み込ませてあげるだけでOpenWRTをインストールすることができます。

OpenWRTインストール(WZR-HP-AG300H編)
  • STEP1
    ファームウェアアップロード

    WZR-HP-AG300H管理画面

    WZR-HP-AG300Hのオリジナル管理画面(トップ画面)から「ファームウェアを更新する」を選びます。

  • STEP2
    OpenWRTファームウェアの指定

    WZR-HP-AG300H管理画面

    インストールするOpenWRTファームウェアを以下のように指定します。

    更新方法「ローカルファイル指定」を選択する
    ファームウェアファイル名ダウンロード済のOpenWRTファームウェアを指定する
    設定ファイル名を指定したら「設定」押下

  • STEP3
    ファームウェア更新を待つ

    WZR-HP-AG300H管理画面

    「設定」ボタン押下により、ファームウェア(OpenWRTファームウェア)のインストールが開始されます。

    進捗のインジケーターが「100%」になるまでじっと待ちます。

    このタイミングはファームウェア更新中なので電源を抜いたりしないよう、気を付けてください。

  • STEP4
    パソコン再起動(IPアドレス変更)

    WZR-HP-AG300H管理画面

    進捗のインジケーターが「100%」になったらOpenWRTファームウェアのインストールは完了しています。

    OpenWRTがインストールされたルーターはIPアドレス「192.168.1.1」で起動されるので、作業用パソコンのIPアドレス変更が必要です。

    簡単なのはパソコン(DHCPクライアント)を再起動しましょう。

  • STEP5
    OpenWRT管理画面(LuCI)の確認

    OpenWRT管理画面(LuCI)ログイン画面

    パソコン再起動(IPアドレス変更)したらブラウザから「192.168.1.1」に接続してみます。

    OpenWRTの管理画面「LuCI」のログイン画面が表示されればOpenWRTインストール完了です。

    なお、インストール直後のOpenWRT管理画面(LuCI)は管理者パスワードが設定されていないため、以下の情報でログインできます。

    Usernameroot
    Passwordなし(未入力)

以上で「WZR-HP-AG300H」のOpenWRT化(OpenWRTインストール)は完了です。

手順② USBテザリングの設定(Android/ポケットWi-Fi編)

ではスマホをUSBテザリングでOpenWRTルーターと接続するためのモジュール登録(機能追加)をやっていきます。

この設定作業はAndroidスマホやWi-Fiルーター(USBポート付き)を前提としており、iPhoneは別手順となります。

管理人
管理人
  • Androidスマホ/Wi-Fiルーター/パンダルーターなどが対象
  • iPhoneは別手順(次の章へ!)

USBテザリングモジュールのインストール

まずはUSBテザリングに必要なモジュールのダウンロード&インストールをやっていきます。

メニュー「System > Software」を選んでソフトウェア管理画面へ遷移します。

OpenWRT管理画面

OpenWRT管理画面

ソフトウェアインストールは以下の手順で行います。

ソフトウェアインストール手順
  • STEP1
    ①プログラム一覧の更新

    まず「Update Lists」ボタンを押して更新可能プログラム一覧を更新します。
  • STEP2
    ②プログラム一覧の絞り込み

    「Filter」欄にインストールしたいモジュール名を入れてプログラム一覧を絞り込みます(検索)
  • STEP3
    ③プログラムのインストール

    絞り込まれたプログラム一覧から「Install」ボタンでインストールします
  • STEP4
    複数プログラムのインストール

    「STEP2」と「STEP3」を繰り返してプログラムをインストールしていきます

上記の手順(STEP)によりUSBテザリングに必要なプログラムモジュールをインストールしていきます。

必要なモジュール(検索すべきプログラム名)は以下の5つです。

インストールするモジュール

  • kmod-usb-net
  • kmod-usb-net-rndis
  • kmod-usb-net-cdc-ether
  • usbutils
  • udev

上記5つのプログラムインストールが終わったら必要なプログラムは揃いました。

スマホをOpenWRTルーターへUSB接続

USBテザリングの設定に必要なモジュールのインストールは終わったので、ここからUSBテザリングのインターフェース定義をやっていきます。

まずはスマホ(Wi-Fiルーター)とOpenWRTルーターをUSBケーブルで接続します。

スマホの場合はUSBテザリングの機能をオンにしておきます。

スマートフォンUSBテザリング設定

ここの接続(USBケーブル)とテザリング設定をきちんとやっておかないとルーター側でUSBデバイスが認識できません。

USBテザリング用インターフェース定義

OpenWRT管理画面

メニュー「Network > Interfaces」でインターフェース定義画面へ遷移します。

OpenWRT管理画面

ネットワークインターフェースの新規作成ボタン「Add new Interface」をクリックします。

OpenWRT管理画面

以下のようにインターフェースを定義します。

Nameお好きな名前を付けてください
※「USB」とか
Protocol「DHCP client」を選択
Device一覧から「Ethernet Adapter “usb0”」を選択
※もし表示されない場合はUSBケーブル確認

設定したら「Save」ボタンクリック。

OpenWRT管理画面

「Firewall Settings」タブ画面からファイアウォールゾーンを定義します。

Create/Assign Firewall-zone一覧から「wan」を選びます

設定したら「Save」ボタンクリック。

OpenWRT管理画面

以上でUSBテザリング用のインターフェース定義は完了ですが、現在はまだ保留状態になっています。

この保留状態を反映させるために画面下の「Save&Apply」ボタンをクリック。

以上でUSBテザリング設定が完了しました。

USB接続されたスマホ(Android)やWi-Fiルーター(パンダルーターなど)を使ってインターネット接続が利用可能となっています。

※iPhoneは除く

この設定でUSBテザリング通信が可能となるのは?

ここまでの定義で一般的なデバイスのUSBテザリングはできるはず・・・という設定です。

スマホ(iPhone除く)・Wi-Fiルーター(パンダルーターなど)もここまでの設定でOpenWRTルーターとUSBテザリング接続ができます。

ただし、どうも相性があるようです。

SHARPのAQUOSシリーズは相性が悪いようです・・・

充電しながら使えるの?

WZR-HP-AG300HのUSBポートは給電機能がついており、USBテザリング中に給電可能です。

ただしそれほど大容量給電ではないため給電が追いつくかどうかは「あなたの使い方とあなたのスマホ次第」ということになります。

手順③ USBテザリングの設定(iPhone/iPad編)

ここからはiPhone/iPadをUSBテザリングでOpenWRTルーターと接続するためのモジュール登録(機能追加)をやっていきます。

管理人
管理人
iOSデバイス(iPhone/iPad)でUSBテザリングする場合の手順です

USBテザリング(iOS版)モジュールのインストール

まずはUSBテザリング(iOS版)に必要なモジュールのダウンロード&インストールをやっていきます。

メニュー「System > Software」を選んでソフトウェア管理画面へ遷移します。

OpenWRT管理画面

OpenWRT管理画面

ソフトウェアインストールは以下の手順で行います。

ソフトウェアインストール手順
  • STEP1
    ①プログラム一覧の更新

    まず「Update Lists」ボタンを押して更新可能プログラム一覧を更新します。
  • STEP2
    ②プログラム一覧の絞り込み

    「Filter」欄にインストールしたいモジュール名を入れてプログラム一覧を絞り込みます(検索)
  • STEP3
    ③プログラムのインストール

    絞り込まれたプログラム一覧から「Install」ボタンでインストールします
  • STEP4
    複数プログラムのインストール

    「STEP2」と「STEP3」を繰り返してプログラムをインストールしていきます

上記の手順(STEP)によりUSBテザリングに必要なプログラムモジュールをインストールしていきます。

必要なモジュール(検索すべきプログラム名)は以下の4つです。

インストールするモジュール

  • kmod-usb-net-ipheth
  • usbmuxd
  • libimobiledevice
  • usbutils

上記4つのプログラムインストールが終わったら必要なプログラムは揃いました。

iPhoneをOpenWRTルーターへUSB接続

USBテザリングの設定に必要なモジュールのインストールは終わったので、ここからUSBテザリング(iOS)のインターフェース定義をやっていきます。

まずはiPhone/iPadとOpenWRTルーターをUSBケーブルで接続します。

iPhone側はインターネット共有をオンにしておきます。

iPhone接続設定

iPhone接続設定

ここの接続(USBケーブル)とテザリング設定をきちんとやっておかないとルーター側でUSBデバイスが認識できません。

USBテザリング用インターフェース定義

OpenWRT管理画面

メニュー「Network > Interfaces」でインターフェース定義画面へ遷移します。

OpenWRT管理画面

ネットワークインターフェースの新規作成ボタン「Add new Interface」をクリックします。

OpenWRT管理画面

以下のようにインターフェースを定義します。

Nameお好きな名前を付けてください
※「iOS」とか
Protocol「DHCP client」を選択
Device一覧から「Ethernet Adapter “eth2″」を選択
※もし表示されない場合はUSBケーブル確認

設定したら「Save」ボタンクリック。

OpenWRT管理画面

「Firewall Settings」タブ画面からファイアウォールゾーンを定義します。

Create/Assign Firewall-zone一覧から「wan」を選びます

設定したら「Save」ボタンクリック。

OpenWRT管理画面

以上でUSBテザリング用のインターフェース定義は完了ですが、現在はまだ保留状態になっています。

この保留状態を反映させるために画面下の「Save&Apply」ボタンをクリック。

以上でUSBテザリング設定が完了しました。

USB接続されたiOSデバイス(iPhone/iPad)を使ってインターネット接続が利用可能となっています。

この設定でUSBテザリング通信が可能となるのは?

ここまでの定義でiOSデバイス(iPhone/iPad)のUSBテザリングができるようになります。

ただし今後のiOSバージョンアップにより設定が変更となるかもしれません。

かつてはiOSデバイスもAndroidと同じ設定でUSBテザリングできていたのですが、現在はiOSの仕様変更により別の設定が必要となりました。

iOSはちょこちょこと仕様が変更されるという問題点があります。

充電しながら使えるの?

WZR-HP-AG300HのUSBポートは給電機能がついており、USBテザリング中に給電可能です。

ただしそれほど大容量給電ではないため給電が追いつくかどうかは「あなたの使い方とあなたのスマホ次第」ということになります。

OpenWRTルーターのメリット

メリット① すべての通信方式に対応できる

固定回線(ADSL/光回線など)の初期には接続方式は「IPv4/PPPoE」接続だけでした。

しかし現在はネットへの接続方式も多様化し、ルーター購入時には各通信方式の「対応」「非対応」を調べる手間があります。

OpenWRTルーターは「IPv4かIPv6か?」「PPPoEかIPoEか?」のすべての組み合わせで通信設定ができます。

IPv4/PPPoE接続

「PPPoE認証を使ってIPv4通信」という仕組みの接続方式です。

固定回線の創成期から使われ続けている接続方式で、現在でも多くのプロバイダーで採用されている接続方式です。

フレッツ光回線は国内最大の利用者による「PPPoEによる混雑(速度低下)」の理由から「IPoE接続」へ急速に移行がすすんでいますが、フレッツ光回線以外(電力系・auひかり系など)では現在でも使われている接続方式です。

IPv6/PPPoE接続

「PPPoE認証を使ってIPv6通信」という仕組みの接続方式です。

フレッツ光回線ではIPv6通信はIPoE認証に移行していますが、電力系(eo光など)でのIPv6通信は「PPPoE」認証により通信が行われます。

IPv6/IPoE接続

「IPoE認証(ルーターMACアドレス認証)を使ってIPv6通信」という仕組みの接続方式です。

フレッツ光回線網(NGN網)の標準接続方式です。

メリット② いろんな接続方式に対応できる

使い方① IPv4 over IPv6

フレッツ光回線の標準サービスともいえるのが「IPv4 over IPv6」です。

「IPv4通信をIPv6通信でカプセル化してIPv6/IPoE通信で利用する」という使い方で「DS-Lite」や「MAP-E」が該当サービスになります。

OpenWRTルーターなら「DS-Lite」「MAP-E」規格のすべての通信方式に対応できます。

DS-Lite方式
  • Transix
  • Xpass(クロスパス)
  • v6コネクト
MAP-e方式
  • v6プラス
  • IPv6オプション
  • OCNバーチャルコネクト
管理人
管理人
あっちのプロバイダーはDS-Lite、こっちはMAP-E、どっちにしようかな?という人、OpenWRTルーターならどちらにも対応できます。

使い方② IPv4/IPv6 PPPoEデュアルスタック

OpenWRTではWANポート(Internetポート)のIPv4/IPv6それぞれを自由に設定することができます。

現在のインターネット接続は以下の3つの接続方式となります。

現在利用可能な通信方式

  • IPv4/PPPoE通信
  • IPv6/PPPoE通信
  • IPv6/IPoE通信

そしてOpenWRTルーターならこれら3つの通信方式を自由に組み合わせて通信することができます。

たとえば電力系光回線(eo光など)で主流の「IPv4/PPPoE+IPv6/PPPoEデュアルスタック通信方式」などにも対応することができます。

管理人
管理人
ネット環境の検討時に「フレッツ光にしようかな?eo光にしようかな?」という方、どちらにしてもOpenWRTルーターで対応できます。

使い方③ 複数のプロバイダーに接続できる「デュアルWAN」

一般的な市販ルーターには「WAN(Internet)ポート」と「LANポート」が分かれています。

WAN(Internet)ポートはインターネット側(上位側)への接続用ポートで、通常は1ポートのみになります。

つまり、一般的な市販品ルーターでは同時に接続できるプロバイダーは1プロバイダーのみとなります(当たり前ですね)。

OpenWRTならポートは自由自在

市販品ルーターには複数のLANコネクタ(RJ45コネクタ)があって、それをどのように使うか(WAN?LAN?)はルーターで固定されています。

OpenWRTはこれらのLANコネクタ(RJ45コネクタ)をどう使うか?は利用者(あなた)の設定次第です。

たとえ「WAN(Internet)ポート」が1つしかなくても、LANポートのどれかを「WANポート」として定義することができます。

OpenWRTでは「どのポートをWAN側に接続しどのポートをLAN側に接続するか?は設定次第」なのです。

OpenWRTではたとえ「WANポートが1つ」しかないルーターでも複数のプロバイダーに同時(または切り替え)接続することができます(デュアルWAN接続)。

デュアルWANをどう使う?

デュアルWAN機能を使って何ができるか?というとアイデア次第です。

デュアルWANでできること

  • 接続先サイト・サービスによってプロバイダーを切り替える
  • メイン回線の障害時にサブ回線に自動切換えする
  • 2つのプロバイダーで負荷分散(接続分散)する

使い方④ USBテザリングができる

USBポートがあるルーターにOpenWRTをインストールすれば、スマホやポケットWi-FiなどをOpenWRTルーターにUSB接続することでスマホ・ポケットWi-Fiをネット接続として使えます(USBテザリング)。

AndroidスマホやポケットWi-Fiの他にiPhoneもUSBテザリングで利用できるようになります。

USBテザリングを使えばネット接続のための上位ルーターとして使えることに加えて、先述の「デュアルWAN」の1接続先として使うこともできます。

管理人
管理人
光回線にしようかな?楽天モバイルを固定回線として使おうかな?という人、OpenWRTルーターならどちらにも対応できます!

使い方⑤ Wi-Fiテザリングができる

インターネットに接続された上位ルーターからWi-Fiが使えるなら、OpenWRTルーターをWi-Fi子機として上位のWi-FiにWi-Fi接続してネット接続を利用できます(Wi-Fiテザリング)。

スマホやポケットWi-FiのWi-Fiを利用してOpenWRTをインターネットに接続できるようになります。

管理人
管理人
スマホの回線を自宅のネット環境でも使いたい!という人、OpenWRTルーターならさくっとWi-Fi接続すればスマホ回線が使えます

メリット③ 安く作れる

OpenWRTルーターは「市販品ルーターにOpenWRTファームウェアをインストール」することで作ります(構築)。

市販品ルーターは市場での値崩れを防ぐために短期間でモデルチェンジしますがハードウェアはほぼ変わりません。

OpenWRTルーターはこの「値崩れしたルーター」を安く購入してOpenWRTをインストールできます。

高性能で低価格の型落ちルーターをヤフオク・メルカリなどで入手して安く高機能ルーター(OpenWRTルーター)を構築することができます。

1,000円で作れる「WZR-HP-AG300H」

OpenWRTルーターの入門用としてイチオシのルーターがバッファロー「WZR-HP-AG300H」です。

WZR-HP-AG300H | バッファロー製品情報

すでに10年以上前のルーターですが当時のバッファローのフラッグシップモデルであり性能は現在でも十分通用します。

また大ヒットモデルであることから市場で多く出回っており、フリーマーケットでは500円~1,000円程度を目安に入手することができます。

WZR-HP-AG300Hを検索 | メルカリ

さらにUSBポートもあるため、USBテザリングやNAS(ファイルサーバー機能)などの機能をセットアップすることもできます。

OpenWRTのインストールも簡単で、オリジナルの管理画面から「ファームウェア更新」と同じ手順でOpenWRTファームウェアを読み込ませるだけです。

Wi-Fi5対応で2,000円「WRC-1167GST2」

高速Wi-Fi通信「Wi-Fi5」に対応し、「OpenWRT簡単インストール」「中古で安い」がエレコム「WRC-1167GST2」です。

WRC-1167GST2 | エレコム製品情報

フリーマーケットでは1,500円~2,000円程度で購入できます。

WRC-1167GST2を検索 | メルカリ

こちらもオリジナル管理画面からファームウェア更新と同じ手順でOpenWRtファームウェアを読み込ませるだけです。

※インストールは簡単ですがUSBポートがないのがちょっと残念

最新・最強で4,000円「WXR-2533DHP」

OpenWRTのインストールはちょっと面倒になりますが、5年ほど前のバッファローのフラッグシップモデル「WXR-2533DHP」もおすすめ。

WXR-2533DHP | バッファロー製品情報

フリーマーケットでは3,500円~4,000円程度で入手できます。

WXR-2533DHPを検索 | メルカリ

ほぼ最新と変わらない高速CPUに大容量のメモリを搭載し、USBポートもUSB3.0に強化されています。

この機種なら最強のOpenWRTルーターが作れます。

管理人
管理人
OpenWRTルーターは1,000円程度で作れます!1台持っておくと便利ですよ!

OpenWRTルーターのデメリット

デメリット① 情報・知識が必要

OpenWRTは世界中の有志によるプロジェクトにより開発・配布されており、ドキュメントも膨大にそろっています。

ただし、すべての情報は英語です。

よってブラウザの翻訳機能を使って読み進めるか、別途ネット上で情報を探ることになります。

また、当然ながら電話サポート・メールサポートなども提供されていません。

ソフトウェアの機能としては市販ルーターのオリジナルファームウェアとは比較にならないほど高機能ですが、その反面使いこなすにはそれなりの知識や手間がかかる、ということです。

デメリット② 最新ルーターに対応していない

OpenWRTファームウェアは市販のルーターごとに対応し配布されます。

このため新発売された新ルーターに即対応!というわけにはいきません。

基本的には型落ちで性能が良く安価、というルーターを中古で購入しOpenWRTファームウェアをインストールすることになります。

デメリット③ 自己責任

以上のようにOpenWRTルーターを構築・運用するためにはそれなりの知識や手間が必要となります。

そして、市販品ルーターにOpenWRTをインストールした時点でメーカーの保証対象外となります。

OpenWRTの利用はすべて自己責任となります。

まとめ、OpenWRTルーターのすすめ

自宅の回線環境を見直す時に問題になるのがWi-Fiルーターです。

新しい(検討中)の通信サービスに対応していなければ対応ルーターに買いなおし、となります。

また一部の市販ルーターを除き、せっかくルーターにUSBポートがついていてもスマホやポケットWi-Fiを使った自宅環境の構築ができません(USBテザリングが使えない)。

USBテザリングが使えれば固定回線の障害時や異常時(速度低下時・サービス規制時など)には緊急用として手持ちのスマホ回線が利用できます。

また、自宅でも外出先でもネット回線をスマホ1本にまとめて通信費をやすくすることもできます。

これらの使い方がすべて(なんでも)できるのがOpenWRTルーターです。

回線環境の見直しをきっかけとしてOpenWRTルーターを1台作っておいてはどうでしょうか?

最安、1,000円で作れます(WZR-HP-AG300H)

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