楽天モバイルは月額3,278円で使い放題になります(自社回線の場合)。
この安さから安い固定回線を求める人達の間では、楽天モバイルを自宅固定回線として利用することが話題になっています。
楽天モバイルを自宅固定回線として利用するなら、本格的にホームルーターを使った運用がおすすめです。
そして楽天モバイル固定回線利用でもっともおすすめのルーターが「Speed Wi-Fi HOME 5G L11」になります。
この記事では楽天モバイルを自宅固定回線として利用する方法と、ベストなホームルーターとその理由を詳しく説明していきます。
楽天モバイルの固定回線利用の方法
楽天モバイルの自社回線(バンド3)を確実につかめる環境であれば、月額3,278円で使い放題という使い方ができてしまいます。
スマホのUSBテザリングを使って固定回線利用
楽天モバイルを固定回線として使ってみよう、と思う場合の一番簡単な使い方は「スマホのUSBテザリングを利用する」です。
スマホのUSBテザリングを使って通信できるルーターは多くありませんが、実は非常に安くまた簡単にUSBテザリングが使えるルーターを作ることができます。
しかも、一般的には「不可能」と言われているiPhoneを使ったUSBテザリングも可能な方法です。
実質1,000円程度で作れるルーターなので、ぜひチャレンジしてみてください。
ホームルーターで固定回線利用
自宅でしっかりと楽天モバイル自社回線がつかめるということがわかったら、本格的な運用はホームルーターの利用をおすすめします。
安定した家庭用電源で動作するためスマホやモバイルルーターよりもしっかりと電波をつかんで「安定・高速」な通信を維持することが期待できます。
楽天モバイル固定回線利用の条件
楽天モバイルを固定回線として利用する場合に面倒なのが自宅のエリア情報です。
楽天モバイルは自社でエリア展開している自社回線エリアとKDDI(au)から電波を借りてエリア展開しているパートナー回線エリアがあります。
自社回線エリアの拡大は進んでおり、順次パートナー回線エリアは縮小されていきますが、多くのエリアが「自社回線とパートナー回線の混在エリア」とう点が面倒です。
自社回線(バンド3)での通信なら「月額3,278円で使い放題」となりますがパートナー回線(バンド18)での通信なら「高速通信は5GB/月まで」となります。
混在エリアで重要なのは「パートナー回線を排除して自社回線で通信する」機能となり、このため通信モードを「自社回線(バンド3)に固定する」という機能が重要になってきます。
なお、この問題は「多くのエリアで自社回線とパートナー回線が混在している」から問題なのであり、すでにパートナー回線が廃止されているエリアにおいては「自社回線通信のみ」となるので「バンド3固定」などの必要はありません。
楽天モバイルのエリアに関する問題点とパートナー回線エリアの状況は以下の記事を参考にしてみてください。
朗報!楽天モバイル「1日10GB超過で3Mbps」制限の解除!?
楽天モバイルUN-LIMITプランは「月額3,278円で使い放題(自社回線)」をウリにしていますが、その実は「1日で通信量が10GB超過すると通信速度3Mbps」「速度制限は午前0時から順次解除」という運用をおこなってきました。
実質的には「使い放題(速度制限なし)」ではない、ということですが、まぁ、速度制限されても3Mbpsくらいなら動画も問題なく見れるからいいかな?という感じでした。
2022年10月11日あたりから全国で順次、この「1日10GBで3Mbps」の速度制限が解除されています。
「12月のホームルーターサービス(Turbo5G)開始に向けた予兆か?」という声もありますが、実は総務省が実施している電気通信事業法に関わるパブリックコメントの影響による制限解除のようです。
「1日10GBで3Mbps」の速度制限が撤廃されたのであれば、Turbo5G発表を待つまでもなくもはや楽天モバイル「UN-LIMIT」はWiMAX/Softbank Airそしてhome5Gを超えるホームルーターサービスとして使えることになります(ただし自社回線エリア前提)。
楽天モバイル固定回線利用におすすめのホームルーター
楽天モバイルを固定回線利用する場合にもっともおすすめのホームルーターは「Speed Wi-Fi HOME 5G L11」というルーターです。
これは本来WiMAX +5G専用のホームルーターなのですが「SIMフリールーターである」「楽天モバイル回線(周波数)に対応している」という点でもっともおすすめです。
どこで買える?どうやって買える?
Speed Wi-Fi HOME 5G L11はWiMAX +5G専用ルーターであるため、本来は「WiMAX +5Gの通信サービス契約と同時購入する」という仕組みです。
しかし、アマゾンやメルカリでは新品・中古品が安くで出品されています。
Speed Wi-Fi HOME 5G L11は本来の販売価格は21,000円程度なのですが、アマゾンではかなり安くで購入することができます。
メルカリなどでも購入可能
おすすめの購入方法は「メルカリで購入する」です。
個人間売買となり、また多くの場合は中古品となりますが、程度の良いほぼ新品のものが1万円程度で出品されています。
Speed Wi-Fi HOME 5G L11の出品を検索 | メルカリ
Speed Wi-Fi HOME 5G L11のおすすめの購入方法はメルカリで程度のよさそうなものを購入する、ということになります。
Speed Wi-Fi HOME 5G L11のオススメ理由
Speed Wi-Fi HOME 5G L11を楽天モバイルの固定回線として使う場合の設定は簡単です。
Speed Wi-Fi HOME 5G L11の管理画面から「楽天モバイルAPN登録 ⇒ 通信モード変更」を行うだけです。
理由① バンド3固定が簡単にできる
Speed Wi-Fi HOME 5G L11なら楽天モバイル自社回線(バンド3)の固定が簡単にできます。
また、いつでもパートナー回線利用ができるように戻すこともできます。
楽天モバイルAPN(接続先情報)の登録
Speed Wi-Fi HOME 5G L11の管理画面から楽天モバイルのAPN(アクセスポイント情報)を登録します。
上記のAPN新規設定画面から以下のAPN情報を登録します。
IPタイプ | 「IPv4 & IPv6」を選択 |
---|---|
プロファイル名 | 任意 ※「rakutenbb」など |
APN(接続先情報) | rakuten.jp |
認証方式 | 「CHAP/PAP」選択 |
ユーザー名 | なし ※入力しない |
パスワード | なし ※入力しない |
以上で楽天モバイルへ接続できるようになります。
通信モード変更(バンド3固定)
楽天モバイルへ接続できるようになったら次は通信モードの設定(バンド3固定)を行います。
上記の「通信モード」設定画面から「スタンダードモード」を設定します。
通信モード設定 | 「スタンダードモード」を選択 |
---|---|
プラスエリアモード制限 | 「有効」を選択 |
以上で通信で使うバンドをバンド3固定(バンド18の排除)することができます。
理由② パートナー回線での通信にも簡単に戻せる
Speed Wi-Fi HOME 5G L11は本来はWiMAX +5G専用ルーターであり、WiMAX +5Gの通信モード「スタンダードモード」と「プラスエリアモード」の切り替えができます。
「スタンダードモード」と「プラスエリアモード」の通信の違いは通信で利用する周波数帯(バンド)が違う、という点です。
Speed Wi-Fi HOME 5G L11は通信モードにより以下の周波数帯(バンド)を使って通信します。
通信モード | 通信周波数帯 | |
---|---|---|
スタンダード モード | 5G通信 | n77 |
4G通信 | Band1 Band3 Band41 Band42 | |
プラスエリア モード | 5G通信 | n77 |
4G通信 | Band1 Band3 Band18 Band41 Band42 |
スタンダードモードなら自社回線がフル活用
通信モード「スタンダードモード」はバンド18(パートナー回線)を利用しません。
このため、通信モード「スタンダードモード」を設定することで「楽天モバイル5Gが使える」「楽天モバイル自社回線に固定できる(パートナー回線を排除)」となります。
プラスエリアモードならパートナー回線も利用可能
一方で「プラスエリアモード」で通信する場合にはパートナー回線(バンド18)を利用することもできます。
「プラスエリアモード」なら「楽天モバイル5Gが使える」「楽天モバイル自社回線もパートナー回線も使える(自動切換え)」という通信が利用できます。
もし自宅の楽天モバイル自社回線が不安定な場合には「プラスエリアモード」に切り替えることでパートナー回線での通信もできます。
理由③ 楽天モバイル5Gも使える
Speed Wi-Fi HOME 5G L11はもともとKDDIが提供するWiMAX +5G専用ルーターです。
そしてKDDI(au)と楽天モバイルでは5G通信の周波数帯が同じで、「n77/3.8GHz」が共有しています。。
これによりSpeed Wi-Fi HOME 5G L11はKDDI(au)の5G通信以外にも楽天モバイルの5G通信を利用することができます。
楽天モバイルとKDDI(au)の5G周波数帯の重なり
楽天モバイルとKDDI(au)の5G通信周波数帯は以下のように割り当てられています。
楽天モバイル | n77 | 3.8GHz/3.9GHz |
---|---|---|
KDDI(au) | n77 n78 | 4.0/4.1GHz 3.7/3.8GHz |
ここからわかるように、楽天モバイルとKDDI(au)の5G通信は周波数3.8GHz帯に重なりがあります。
Speed Wi-Fi HOME 5G L11は本来WiMAX +5G専用ルーターでありKDDI(au)のn77/n78に対応していることから、楽天モバイル5Gのn77/3.8GHz帯での通信も利用可能となっています。
理由④ 安くで購入できる
Speed Wi-Fi HOME 5G L11は通信サービスWiMAX +5Gの契約時にセット購入するのが基本です。
しかし(なぜか)アマゾンでは新品・新古品が格安で販売されています。
Speed Wi-Fi HOME 5G L11は非常に高性能なルーターなのですが、通信サービスを契約しなくても、そして格安でルーターだけを購入することができます。
しかも、新品ではなく中古品・新古品であればメルカリでさらに安く出品されています。
Speed Wi-Fi HOME 5G L11の出品を検索 | メルカリ
高性能なルーターでありながら、かなり安くで入手できる、しかも流通量が多くて入手しやすい、という点も大きなおすすめポイントになります。
理由⑤ 楽天ダメでもWiMAXで縛りなしの月額3,355円
楽天モバイルを自宅固定回線として使ってみてもし使い勝手が悪くても、楽天モバイルならいつ解約しても違約金等は無料で解約できます。
そしてSpeed Wi-Fi HOME 5G l11は本来はWiMAX +5G専用ルーターであるため、楽天モバイルがダメでもWiMAX +5Gで使ってみることができます。
WiMAX +5G提供プロバイダーのひとつ「BIGLOBE WiMAX」なら「契約縛りなし」「月額3,355円使い放題」「SIMのみ契約可能」というサービスを提供しています。
月額3,355円で使い放題
BIGLOBE WiMAX +5Gは月額3,355円でデータ通信量無制限の使い放題ができます。
「使い放題で月額3,355円」なら楽天モバイルの「使い放題月額3,278円」とたった月額77円の差しかありません。
契約縛りなし・解約違約金なし
BIGLOBE WiMAXでの契約は「契約縛りなし」「解約時違約金なし」での契約となります。
楽天モバイルと同様に、いつ解約しても解約時の違約金は発生しません。
「SIMのみ契約」ができる(ルーターがそのまま使える)
WiMAX +5Gでは一般的には通信サービスの契約時に専用ルーターの同時購入契約が必須となっています。
しかしBIGLOBE WiMAXは専用ルーターの購入を伴わない通信サービスのみの契約「SIMのみ契約」ができます。
楽天モバイルの固定回線利用で使ったSpeed Wi-Fi HOME 5G L11がそのままBIGLOBE WiMAXでも使えるので、買ったルーターが無駄になりません。
- 契約縛りなし、違約金なし
- Speed Wi-Fi HOME 5G L11がそのまま使える(SIMのみ契約)
- 月額3,355円!楽天モバイルとたったの月額77円差
BIGLOBE WiMAX +5Gを見てみる | BIGLOBE
まとめ、楽天モバイル固定回線利用の活用
楽天モバイルでは2022年10月11日あたりより順次「1日10GBで通信速度3Mbps」の制限を解除しています。
これにより、真の「月額3,278円で使い放題(速度制限なし)」というサービスになり、WiMAX/Softbank Air/home5Gと並ぶサービスを月額3,278円で利用できるようになりました。
自社回線エリア内であれば通信速度も十分速く、特にモバイル回線が苦手とするアップロードの速度も比較的速いのが特徴です。
月額3,278円で楽天モバイルを自宅固定回線として利用できる環境がそろってきた、と言えます。
自宅のエリア状況を把握しよう
楽天モバイルを自宅固定回線として使おうとする場合の絶対的な条件は「自宅で安定的に楽天モバイル自社回線エリアがつかめる」という条件です。
楽天モバイルの自社回線エリアは順次全国に広がってきていますが、その過程でパートナー回線であるau(Band18)回線との混在してしまう場合・エリアも多くあります。
まず、自宅は楽天モバイル自社回線エリアが安定してつかめるのか?今後どうなっていくのか?を把握する必要があります。
自社回線とパートナー回線が混在するちょっと複雑な楽天モバイルですが、以下の記事を参考にして自宅エリアが今後どうなっていくのか?について把握してみてください。
バンド3固定できるルーターを使おう
自宅で安定的に楽天モバイル自社回線の電波がつかめる場合、月額3,278円で楽天モバイルを自宅固定回線として利用することもできます。
この場合、安定的に使いたいなら楽天モバイルで利用できるホームルーターを使って運用することをおすすめします。
バッテリーではなく家庭用電源を使って駆動することで、モバイルルーターよりもよりしっかりと電波をつかめる、Wi-Fiがつながる、という期待ができます。
あまりお勧めではないけれど簡単にバンド3固定できる
I-O DATA WN-CS300FRは管理画面から利用したい電波(周波数帯)をチェックするだけで電波を固定できます。
楽天モバイル自社回線であるバンド3だけをチェックしておくことで、自社回線とパートナー回線が混在する複雑なエリアのおいても確実に楽天モバイル自社回線を利用することができます。
ただし、ルーター本体のスペックは非常に貧弱です。
具体的には有線LANの規格通信速度は100Mbpsであったり、Wi-Fiの通信規格はIEEE802.11nだったりと、ほぼ10年前の規格となります。
最新規格でバンド固定できる
2022年に発売されたピクセラ「PIX-RT100 Wi-Fi」は楽天モバイルを固定回線として利用する場合におすすめできるホームルーターです。
通信規格も有線LANはギガ対応、Wi-Fiもちょっと古いですがWi-Fi5対応となっており、今でも十分利用できるスペックのホームルーターです。
イチオシのSpeed Wi-Fi HOME 5G L11
楽天モバイルを自宅固定回線として利用する場合のホームルーターとしての定番は「Speed Wi-Fi HOME 5G L11」です。
本来はWiMAX +5G専用の高性能ルーターなのですが、アマゾンやメルカリなどで比較的安価に入手することができます。
WiMAX +5G独自の通信モード「スタンダードモード」「プラスエリアモード」をルーターまたはアプリで切り替えることで「スタンダードモードでバンド3固定」「プラスエリアモードでバンド3/18を併用」という切り替えて利用することができます。